第40話

文字数 454文字

雨音に風が揺れ 後れ毛がしんなりと香り立つ頃 光りの器は罅割れた
鉄の味がするという 古の昔より言い伝えられて来た鳥の鎖骨の灰占い あるべきところにある性器のよう 存在とは時間 大地は揺れ動き 舞い上がる炎の飛沫 気付くと眸のなかにあなたはいない もっと燃えろ

白い雨が燃え上がる 光りが笑ってる 叫んでる影 命ある限り ああわかるという その気持ち あるべきところにある性器 ゼロの行進 
夢を放ちつつ飛翔する天使の 目尻からこぼれおちる涙 嬲る者と嬲られる者の設定 鉄の味のする口蓋にノウゼンカヅラ いったい誰が感ずるのか 見ているだけでもいいのか 口いっぱいのノウゼンカヅラ 山が泣く

彼岸花と曼珠沙華 逆さまつ毛の世界は表象 手を振りなさい もう二度と会えないのだから 抱いてあげなさい 前頭葉から湯けむり 海馬には白雪姫 むかしは遠雷が好きだったというブラフ 白粉お仕着せオシロスコープで狐の嫁入りを セカンドオピニオンからの卒業 伏線を産廃業者に回収させろ マッキントッシュにローンチ 見切れた安田講堂
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み