第95話

文字数 441文字

もうすぐキミの
誕生日がやってくる

忘れもしない
キミの誕生日に
ぼくらは出会った

あれからもう
三年も経ったのに

いまだにそこかしこに
キミは存在していて
ぼくを驚かす

きょうもみたよ
街中でキミのアッシュにした
ポニーテール

想い出すたびに目頭が熱くなるのを知ってるから現われてくれるのかな

確かに甘く切ない想い出が甦るたびに泣いていたのでは体がもたないからね

誰もが思うことだろうけれど
日々の生活の何気ないやりとりや
キミの自然なしぐさがたまらなく
愛おしい

神は細部に宿るっていうのは
本当なんだ

『伽倻子のために』
ふたりして号泣したね

『ポン=ヌフの恋人』何回も観た

『山の焚き火』が一番好きって言ってたっけ

『風立ちぬ』は、全文打ち出しながら読んだけれども、同じ境遇になるなんてあの頃は思ってもみなかった

楽しかった日々を
かけがえのない日々を
ありがとう

キミの声を聞くことは
もう出来ないけれど

キミの輝く笑顔を
もう見ることは叶わないけれど

それでも言わせてほしい

Will you still love me tomorrow


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