13 良い人生を送るために大切な一つの能力

文字数 6,617文字

 新しい家で迎える最初の朝は、小鳥たちによる雪崩のような合唱に包まれて始まりました。
 ミシスが目を覚ました時、ノエリィはまだ眠っていました。起こさないようにそっとベッドを出て着替えようとしますが、そもそも着替えの服なんか一着も持っていないことに今さら気づきます。病院を出る時に貰ったブラウスはゆうべ洗濯籠に入れてしまっていたので、今のところ自分が自由に着られるものは、やはり昨日の朝にもらったスラックスだけです。今はノエリィに借りたパジャマを着ていますが、まさか上はそのままで下だけスラックスに履き替えるわけにもいかないし……。
 思いあぐねてノエリィの寝顔をちらりとのぞき込むと、さっきまで閉じられていたはずのまぶたはぱっちり開かれていて、無言でミシスを見つめていました。
 びくりと身を震わせたミシスに向かって、ノエリィが寝惚けまなこで笑いかけます。
「おはよ、ミシス。今、わたしの持っている服でどれがあなたに似合うか、あれこれ想像してたところだよ」
 二人とも身支度を整えて食堂へ降りると、年季の入ったカーディガンを羽織ったハスキルが、鼻歌まじりに朝食の準備をしていました。
 結局、黒のセーターを借りて身に着けたミシスを一目見るなり、ハスキルが惚れぼれと言いました。
「なんでも似合うわね、ミシスは。あら、でもちょっと(そで)も裾も短いわね。あの子より、あなた背が高いから」
「誰に似て小さいんでしょうか」
 仏頂面の娘がぷっくりと頬を膨らませます。ノエリィは今日は若葉色のゆったりとしたシャツに、白いデニムを履いています。
 食卓に皿が並べられ、食欲をそそる料理の匂いと淹れたてのコーヒーの香りが部屋じゅうに広がりました。テラスでは一足先に食事を与えられた猫たちが、山盛りの餌皿のなかに我先にと鼻を突っ込んでいます。
 イーノへの感謝が唱えられて食事が始まると、すぐにハスキルが真剣な視線を娘に向けました。
「さて、ノエリィ。今日やることは決まったわね」
「ええ、そうね。そのとおりよ、お母さん」ノエリィもまた、やけに神妙な面持ちでこたえます。
 ミシスはわけもわからず二人を交互に見やります。
「では、ミシス」ノエリィが決然と宣言します。「今日はわたしと一緒に町へ買い物に行きましょう」
「え、買い物?」ミシスは戸惑います。「でもわたし、お金持ってないよ」
「それは心配しなくていいわ」間髪入れずハスキルが言って、ミシスの手の甲をさっと撫でました。
 その一瞬の手のひらの接触が、少女に多くのことを一度に伝えました。これからことある(ごと)にに遠慮し続けるのが、母娘にとって気持ちの良いものではないということ。人を一人引き受ける決断をした人間には、それ相応の現実的な責任の数々を負う覚悟があるのだということ。そして、人から贈られる好意は素直に受け取るのが最善の返礼であるということ。
 ミシスはハスキルの目をしっかりと見て言いました。
「わかりました。ありがとうございます」
 ハスキルはにこりとうなずきました。
「私はそろそろ新しい学期の準備を、本腰入れて始めなくちゃいけないわ。だから今日は一日、校舎の方にいるからね」
「新学期はいつからなのですか?」ミシスが目玉焼きにフォークを刺しながらたずねます。
「まだあと七日あるよ」ノエリィが壁に掛けられたカレンダーを指差します。
 現在は顕世暦(けんせいれき)1771年。カレンダーにはフクラムの月と、翌月のリルパの月、二つぶんの月の暦が並んで載っています。リルパの月の1日に赤い丸が描き込まれていて、そこに同じ色の鉛筆で「新学期開始」と書かれています。そこから七日さかのぼった今日は、フクラムの月の23日。その今日の日付の一つ左隣の日には「帰宅予定」という書き込みがあり、そこから線が数日ぶん暦を逆走して伸びていて、その起点には「王都旅行出発」とあります。
 この予定表をほんの何日か前に書いていた時には、まさかこの家に新しい住人を迎えることになるなんて、この母娘は想像すらしていなかったことでしょう。そのことを考えると、ミシスはものすごく不思議な気持ちになってしまいました。自分の境遇もそうだけど、誰の身にとっても、未来がどうなるのかなんて、まったく予想もできないことなんだ。
「う~ん」ミシスの全身をまじまじと眺めて、ハスキルが唸りました。「この感じだと、制服はノエリィの一つ上のサイズでいいかしらね。今日注文しておけば、じゅうぶん間に合うわ」
「制服があるんですか?」
「ほら、昨日ピレシュが着てたじゃない。あれだよ」ノエリィがトーストに齧りつきながら言います。
「えっ。あんなかわいいのが制服なの?」ミシスは嬉しい悲鳴を上げました。
「そうだよぉ。どうせミシスは背が高いから、よく似合うだろうなぁ。わたしは、なんかちょっと、子供っぽくなっちゃうんだよね……」
 食事のあとはみんなで洗濯物を干しました。数日ぶん溜まっていたので、一階のテラスも二階のベランダも、干された衣類やシーツでいっぱいになりました。この日も空は惜しげない快晴、風も爽やかで温和そのものの、絵に描いたような春の日和です。
 買い物に行く二人の方が、少し先に玄関を出ることになりました。
「気をつけて行ってらっしゃい」
「お母さんも気をつけてね」
「気をつけるもなにも、すぐそこじゃない」
 この母娘はいつもこうやって軽口を叩きあっているんだ、とミシスは思います。そこでちょっと今朝は勇気を出して、二人のあいだに自分も加わってみることにしました。
「いえ、先生も、くれぐれも気をつけて行ってきてください」
 目を丸くした母娘は、顔を見あわせて笑いました。
 垣根の門へ向かって二人は歩いていきました。ミシスは足を進めながら、きょろきょろとあたりを見まわします。その腕を取ってノエリィがくいくいと引っぱります。
「ほらほら、あとですっかり案内してあげるから。今日は早く町へ行こうよ」
「どうやって行くの?」
「ゲムじいさんに連れてってもらうよ」
「ゲムじいさん?」
「昨日会ったでしょ。あの馬車を引いてたおじいさん。十年くらい前からこの丘の番人をしてきた人だよ。ここのすぐ近くの小屋に住んでるの。馬と一緒に」
 その姿をミシスは思い返します。背が高くて体つきのしっかりとした、白い髭と鳥打帽のよく似合う初老の男性。ハスキルや娘たちを見るまなざしが、とても敬慕の情の深いものだったのが印象に残っています。
「無口だけど、とっても優しくて几帳面で、働き者なんだよ。ここの敷地の管理とか手入れとか、わたしたちの送迎とか、それに薪割りとか水道管の点検とか生垣の剪定(せんてい)とか猫たちの世話まで、なんだってやってくれてるの。ここで暮らしてたら必ずお世話になる人だよ」
 学院敷地の門を出て、昨日馬車が去っていった小道を辿って雑木林のなかへ入ると、申しわけ程度にちょろちょろと流れる小川のほとりに、木造の小屋と(うまや)が慎ましい親子のように並んで立っているのが見えてきました。
 ゲムじいさんはシャツの袖をたくしあげて、家の前で馬車の荷台を磨いているところでした。二人の少女は大きな声で挨拶をし、ミシスは手を差し出して自己紹介をしました。ゲムじいさんは多くは語らず、朴訥(ぼくとつ)とした微笑を浮かべると、念入りに手を拭いてから恭しく握手を返しました。
 町へ行きたいので連れていってほしいと少女たちがお願いすると、一も二もなく快諾してくれました。ゲムじいさんはとても早起きで、仕事の七割方はみんなが起きる頃にはもう終えてしまうのだと、あとでノエリィが説明してくれました。日中は有事に備えて丘を離れず、誰かが移動の足を必要としたら先約がない限りいつでも馬車を出してくれる、とのことでした。
 こうして出発した一行は、昨日はのぼってきた丘の坂道を、今日はのんびりと下っていきました。馬車のなかでノエリィは、あれも要るしこれも要るしあそこにも寄っておきたいしとまるで呪文のように唱えながら、買い物の計画を練り上げることに没頭しました。そこへミシスがおずおずと声をかけました。
「ねぇノエリィ、わたしそんなにたくさんは要らないよ」
「いいから」ミシスの唇に人差し指を押し当てて、ノエリィが厳しく言い放ちます。「今日はわたしに任せなさい」
 任せて正解でした。
 自分では思いつきもしなかったけれど、たしかに手もとにあったらどれほど役に立つか知れない品物の数々を、ノエリィがいくつもの店を巡って買い集めてくれました。まるで勝手に飛びまわる翼の生えた靴を履いた人みたいに、ミシスはただノエリィの後ろにくっついてまわるだけでした。
 ミシスがなんとなく自分で考えていたのは、着回しやすい普段着が一、二着と下着が数着とパジャマが一着、あとは文房具と、望めるなら好きな本が一冊くらいあればいいな、というくらいのものでした。でも半日を買い物に費やして、座ってコーヒーの飲めるパン屋さんに遅めの昼食に入った時には、ミシスの両手はたくさんの買い物袋でいっぱいになっていました。
 衣服のたぐいや文房具はいわずもがな、自分用の新しいマグカップ、たくさん入る丈夫な布の鞄、歯ブラシにヘアゴムにヘアピンにリップクリームにハンドクリーム、安価だけど必要じゅうぶんな造りの腕時計、家の合鍵用のキーホルダー、ハンカチ数枚にちょっと上質な革製の財布、亜麻(あさ)のサンダル、それにイルカのぬいぐるみ(「自分のお気に入りのぬいぐるみは一つ持っておくべき」とノエリィが強く勧めたのでした)、それからまだほかにも細々(こまごま)としたものがたくさん……。
「ま、こんなもんかしら」一仕事片づけた、といった調子でノエリィが言いました。
「ね、ねえ、こんなに買ってもらって大丈夫なの?」ミシスが心配そうにたずねました。
「あのね、ミシス。買い物にも、才能ってあるのよ」
「買い物の才能?」
「そう。それはね、手頃な値段で質が良くて丈夫で長持ちしてかわいくて飽きがきそうになくて、なにより本当に必要なものなのかどうかをばっちり見極めて買い求めるという、良い人生を送るために大切な一つの能力なのよ。そしてわたしには、お母さんに鍛えられたその能力がたっぷり備わってるの」
 胸を張るノエリィの姿に、ミシスは感心して見入ります。思わず拍手まで送ります。
「ふふん、安心してよ」軽く笑って、ミシスの肩を買い物の達人がぽんと叩きます。「ミシスが思ってるより、みんなお金のかからないものばかりだったから。ほら、お母さんに預かったお金、半分くらいしか使わなかったよ。残りはさっき買ったお財布に入れといてね。お釣りはお小遣いにするようにって、お母さんが言ってたから」
「ありがとう。お財布もお金も、大事にするね」
「ところで、ほかに欲しいものってある? ゲムじいさんが迎えに来るまでもうしばらくあるから、どこか行きたいところがあったら言ってよ」
「あ、それならわたし、本屋さんに行きたいな」
「本屋か。それは、わたしにはない発想だったな」
 ノエリィの案内で、町の住民たちから長年に渡って親しまれてきたという老舗の書店に、ミシスはどきどきしながら足を踏み入れました。それは中央が吹き抜けになった三階建ての立派な建物で、壁一面に、そして無数の書棚に、種類も大きさもさまざまな大量の書物がぎっしりと並べられています。病院の薄暗くて埃っぽい書庫しか知らなかったミシスにとって、そこはほとんど神聖な空間のように思えるほどでした。
「素晴らしいよ。こんなにたくさんの本があるなんて……。どれも人が書いたものなんだよね」胸の上で両手を重ねて、ミシスは嘆息しました。
「そう言われてみたら、たしかにすごいね。これぜんぶ誰かの手が書いたものなんだって考えたら、なんだか一冊一冊がものすごく貴重なものに思えてくるよ」
 陽が傾くぎりぎりの時間まで、二人はそこにいました。ノエリィは途中から玄関近くのベンチに腰かけて、夢中で書棚のあいだを行ったり来たりするミシスの様子を楽しげに観察しました。
「ごめんね、遅くなって」ようやく戻ったミシスが、息を切らせて言いました。
「なんの本買ったの?」
「これ」
 吟味して一冊だけ選んだ本を、ミシスは大事そうに紙袋から半分だけ取り出して、題字を見せました。
「へぇ、『うつくしい鉱石』かぁ。綺麗な表紙だね。あとでわたしにも見せてくれる?」
「もちろんだよ。一緒に見よう」
 やがて馬車に揺られて、大荷物を抱えた二人は夕焼けのなかを帰っていきました。まぶしそうに目を細めながら、ミシスはしみじみとお礼を述べます。
「どうもありがとう、ノエリィ。今日はわたしのために一日つきあってくれて」
「ううん。わたしね、買い物って大好きなんだ。自分の物を買うのも楽しいけど、今日はそれよりもっと楽しかったよ」
「また一緒に出かけようね」
「うん!」
 前方に目をやると、ゲムじいさんは相変わらずの物静かな表情で手綱を握っています。馬はまだ歳若い気性の穏やかな雌馬(めうま)で、宙を滑るように軽やかに蹄を鳴らし、ふさふさのたてがみを赤い光に染めています。
「お母さん、晩御飯なに作ってくれてるかなぁ」ノエリィがぼんやりとつぶやきました。
 ……あぁ、またあの居心地の良い家に帰って、みんなで素敵な食卓を囲めるんだ。そしてあったかいお風呂に入って、新しいパジャマを着て新しい歯ブラシで歯を磨いて、自分で選んだ本を持ってベッドに入れるんだ。まだ目が冴えている時間に灯りを消されることもないし、眠るために薬を飲んだりしなくてもいいんだ。まさか夜が来るのが待ち遠しいと思える日が来るなんて、自分はなんて恵まれているんだろう。
 あ、そうだ、寝床。今夜はどうするんだろう。またノエリィと一緒に寝てもいいのかな。でも狭いと疲れも取れないだろうし、連日続くのは申しわけないな……。
 ミシスがあれこれ考え込んでいるうちに、馬車は学院の門前で停まりました。二人はゲムじいさんと馬に感謝を伝えて、立ち去ろうとしました。それをゲムじいさんがめずらしく大きな声で引き留めて、少し口ごもりがちに言いました。
「あの、ノエリィお嬢さん。申しわけないが、今日の昼間、あなたのお部屋にお邪魔してしまいました」
「へ? なんで?」
「ミシスお嬢さんのベッドを、その、運び込みましたので」
「そうなんだ!」ノエリィがぱっと頬を明るくします。「よかったね、ミシス」
「ありがとうございます」ゲムじいさんに向かって、ミシスは深々と頭を下げました。
 照れくさそうに帽子をかぶり直すと、老人は愛馬と共に自分たちの住処(すみか)の方へ去っていきました。
 ほとんど飛ぶようにして部屋へ駆け上がり、二人は同時に歓声を上げました。ノエリィのベッドが、二段ベッドに変身していました。手を取り合ってはしゃぐ娘たちを、エプロン姿のハスキルがお玉を手に持ったまま、ドアの横からほほえましげに眺めます。
「ゲムじいさんにお礼言った?」
「はい!」ミシスが頬を火照らせて返事します。
「ふふ。どっちが上か下かは、あなたたち二人で好きに決めなさいな」
「ミシス、どっちがいい?」瞳にかすかな闘志を宿して、ノエリィが問います。
「ノエリィは?」すぐにミシスが訊き返します。
「ええ~……やっぱ、上かな?」
「じゃあわたし下でいいよ」
「……ちょっと待って」
「へ?」
「今一瞬、()があった。ミシスも本当は上がいいんでしょ?」
「えっ。そんなことないよ」
「ほぉら、今度は目が泳いだ。あなたは嘘のつけない人なのね!」
「おおっ、初の喧嘩か~?」ハスキルがお玉で壁をこんこんと叩きます。
「勝負よ、ミシス。表か裏、どっちか選んで」
 二人は勝敗を賭けてコインを投げました。うながされるままミシスは勝負に参加して、惜しくも敗北しました。こうしてノエリィは堂々と後腐れなく、上の段の権利を手に入れることになりました。
「時々は、交代してあげてもいいわ」勝者の余裕を見せつけるように、ノエリィが背をのけぞらせます。
「いいなぁ」
 羨ましそうにそう言いはしましたが、ミシスは本心から、上でも下でもかまわないのでした。この温かな家でみんなと一緒に眠ることができるだけで、それ以上に望むものは一つもなかったのです。
「手洗っておいで。お料理並べるの手伝ってちょうだい」一部始終を見届けたハスキルが、明るい声で言いました。
「はーい」二人は一緒に元気な返事をしました。
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登場人物紹介

◆ミシス


≫『聖巨兵カセドラ』本編シリーズの主人公。推定年齢は15歳前後。大陸北西部の白砂地帯に一人倒れていたところを王国軍に保護された、記憶喪失の少女。

◆ノエリィ・エーレンガート


≫旧コランダム公国の郊外の丘に、母親と二人暮らす少女。思いがけない縁の運びにより、生涯の親友となるミシスと巡り逢う。

◆ピレシュ・ペパーズ


≫エーレンガート女学院の生徒代表と寮長を兼任する俊才にして、一流の剣士。ハスキル院長を敬慕している。ノエリィとは幼馴染みどうし。

◆ハスキル・エーレンガート


≫エーレンガート女学院の創立者にして学院長。ノエリィの実母。大戦前から数々の悲運を経験してきた苦労人だが、常に笑顔と優しい言葉を絶やさない名教師。

◆グリュー・ケアリ


≫ホルンフェルス王国軍所属の科学者。名門ケアリ家の長子。現在はマノン・ディーダラス博士の助手を務めている。無類の料理好き。

◆マノン・ディーダラス


≫若き天才発明家として名を馳せる科学者。ホルンフェルス王国軍所属。出身地はコランダム公国。輝かしい赤髪は持って生まれたもの。

◆レスコーリア


≫無二の相棒として長年マノンと寝食を共にしてきた、アトマ族の少女。アトマ族としてはめずらしい高度な知的能力を持つ。性格は至って自由奔放だが、実はとても義理堅い。

◆ゼーバルト・クラナッハ


≫コランダムの軍人。巨兵大戦前には、同国の騎士団長を務めていた。

◆ライカ・キャラウェイ


≫コランダム軍に所属する武人。公国の名門キャラウェイ家の長女。常時冷静沈着だが、その身の内に秘める覇気は並々ならぬものがある。

◆レンカ・キャラウェイ


≫キャラウェイ家の次女。姉のライカと共にコランダム軍に所属している。いささか気性が荒く我儘で、興味がないことには一切関与しようとしない。

◆ヤッシャ・レーヴェンイェルム


≫ホルンフェルス王国軍の将軍。全騎士団及び国王親衛隊を含む総軍の長。〈戦王〉と讃えられる国王トーメをして、「魂の兄弟」と言わしめた傑物。

◆〈アルマンド〉


≫ホルンフェルス王国軍の主力量産型カセドラ。史上初めて完全な建造に成功したカセドラとして知られているが、今なお世界最優秀の量産機と評される。

◆〈ラルゲット〉


≫かつてコランダム公国が主力として運用していた量産型カセドラ。〈巨兵大戦〉終結後は、一切の製造が禁止された。

◆〈□□□□□〉


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