食べるという幻想
文字数 949文字
今回はまじめな内容です。
人ならだれもが経験している食べるということへのアンチテーゼです。
そうね。
だけど、人は食べることにどれだけの労力を費やしているのかしら?
落ち着いてほしい。その日常は果たしてどれだけの犠牲の上に成立していると思う?
うーん、コーヒー農園とかたくさんの労働者を働かせて低い賃金で雇ってるし、そういう意味だとコーヒーというのは闇食品かもね。
それだけじゃないわ。現代日本の飲食店は店員を低い賃金で酷使して、結果的に人を潰しているでしょう?
はっきり言おう!
食べる、ということにコストを支払いすぎていて、世の中やばいんだ!
そうだよ。
結局のところ自炊しなければ、店員の給料、お店のボスの給料、お店の株主のお金、土地代に消費されていくだけで、食べること以外への出費が大きくなってしまうの。
まあ、飲食店は株主が儲けるための仕組みにすぎないからね。
というか、本当に食費なんて2万あれば足りるのよ。スマホの2倍くらいのお金で食べていける。そんなものよ。
まあ確かに調理の手間はかかるわね。でも、お家で焼き肉すれば、お店の値段のお肉食べて胃袋が爆発するわよ。
なんか、オタクがグッズ買うために食費節約みたいな話になってない?
そうだよ。
というか、変に食べたところで脂肪がついて装甲が上がるだけでしょ?
食べること自体は快感だけど、その本質はテレビゲームのガチャと同じなのよねー。
テレビ芸人にも、食べる芸風の人が健康問題で死のスリルと戦ってるのがあったよね。
っていう話をすると、近年グルメ系の作品が成立したのって、今言ったことを分かっている人たちが、食べたくても食べられないから作品を見ているのかな?
……確かに、好きなように食えることは幻想かもしれないわね。
ただ、思い出して。
お米は農家の八十八の手間がかかってようやく成立してるって話を。
そもそも、人間は食べていくためにその労力を費やしていくのよね? アダムみたいに。
本来、食べるということがどれだけ大変なことなのか、理解してもらえると嬉しいです!
補足
お洋服と同様、コストを抑えたからと言って人生がやたらと好転することもありません。
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