平家じゃなきゃ人間じゃない! の裏側

文字数 567文字

前向きで素直な言葉だと思う。

この時代の人間という言葉の意味を理解している人、どのくらいいるのかしら?

転生をかじっている人なら何となくわかると思うけど、輪廻転生の世界で人間っていうのは、ある意味特別な存在なの。
当時平家というのは武士の一族、要するに日本社会の最前線で戦う、兵隊。

彼らは戦争の中で、輪廻転生で切り離せない概念、苦しみと戦っていたのは言うまでもないわね?

人間っていう言葉もただの自虐で、人間よりも苦しみの少ない天人は当時でも想定されていたのよね。

人間よりもグレードの高い天人がいるのに、どうして平家じゃないなら人間じゃないって言葉がおごり高ぶっている言葉なのか、少し謎だよね。

まあ、平家だって貴族とかいう天人みたいな生活をする人たちの支えでしかなかったわけで、生きることに苦労している人間であることに間違いはないわね。
でも、ある程度苦労をして、それで救われるのも人間だけ。

そういう意味で平家でなければ人にあらず、は人々を見下している言葉ではなくて、自分たちを誇りに思っている人がつぶやく、実に偉大な言葉だと著者は考えているわ。

うわー、現代社会で苦労することが否定されてるのに、今回は低需要すぎるね。
そうね、現代人も平安時代で言う貴族みたいな生活をする人ばかりだからね。

そういう意味で、もうこの国に人間は存在しないんじゃない?

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