第13話 吾輩と『竹里館』 3
文字数 280文字
吾輩は家に戻って来た。
梅の木を伝って和樹の部屋に行き、開いた窓からするりと部屋に入った。
和樹は窓を開けて置いてくれたのだ。
和樹は吾輩に気が付いた。立ち上がって吾輩を掴んだ。
「トラ!一体、どこへ行っていたんだよ。・・・心配したんだぞ。・・ちょっと待て。足に土が付いている」
そう言って吾輩の足をウエットティッシュで拭いた。
「にゃ」
吾輩は外を振り返る。
和樹は外を見る。しばらくじっと見ていたが、はたと気が付いた。
「ああ。梅の木か。お前、中々頭が良いな」
和樹は感心した様に吾輩の頭を撫でた。
そして窓を閉めた。
吾輩はふと思った。
和樹も吾輩の言葉が分かるのだろうか・・・?
梅の木を伝って和樹の部屋に行き、開いた窓からするりと部屋に入った。
和樹は窓を開けて置いてくれたのだ。
和樹は吾輩に気が付いた。立ち上がって吾輩を掴んだ。
「トラ!一体、どこへ行っていたんだよ。・・・心配したんだぞ。・・ちょっと待て。足に土が付いている」
そう言って吾輩の足をウエットティッシュで拭いた。
「にゃ」
吾輩は外を振り返る。
和樹は外を見る。しばらくじっと見ていたが、はたと気が付いた。
「ああ。梅の木か。お前、中々頭が良いな」
和樹は感心した様に吾輩の頭を撫でた。
そして窓を閉めた。
吾輩はふと思った。
和樹も吾輩の言葉が分かるのだろうか・・・?