古代の人権宣言 生類憐みの令
文字数 752文字
大名行列の前をイギリス人が通行したらどうなる？
殺される。
言ってる意味おかしいわね。
殺すまでに至る過程が飛ばされ過ぎてる。
いや、私は史実を言っているだけで。
実のところ大名行列の前を横切ったら殺されるじゃない。
そんな修羅の国を祖国と認めたくないですね。
でも事実です。
当時の人々の倫理観ってどんな感じだったの？
以下の通りです。
平侍
うわ、平民が無礼をしてきた、殺すか。
殿
落ち着け、お前は人から殺されたくないだろう？
それと同じで相手も殺してはいけないのじゃ。
平侍
冗談きついよ殿様、俺はいつでも死ぬ覚悟で生きてる。
殺されても文句は言わない。
当然殺す相手の文句も聞く必要がない。
殿様
ｗｗｗ
異世界転生読んだ？
異世界に飛ばされる底辺のニートでも奴隷に暴力は振るわないし、ましてや殺しはしない。
お前は底辺ニート以下の存在なのか？
平侍
いつの時代だ？
所詮徳川家の権力や覇権も武力という暴力で手に入れたもの。
この世界は力の強いものが正義となる。
そんな古い常識は捨てろ。
ざっとこんな感じ。
無礼があったら殺す。
この平侍はいつの時代の人間なのだろう？
ってなわけで、暴力の限りを尽くして権力を握った徳川綱吉という殿さまは人殺しを禁止しました。
それまでは一部やくざ的な侍は気に入らない人を好きなように殺していましたとさ。
それで生類憐みの令が生み出されたのね。
でも生類って人間以外、馬や犬も含まれてしまうわけで……。
そう、自然な流れで人殺しを禁止すれば他の生き物を殺すこともできなくなる。
ここで詳しく説明することはできないけど、命の定義を定めようとすれば自然に動物のことは考慮せざるを得ない。
このことは現代でもいまだに決着がつかない。
徳川綱吉は禁断に踏み入ってしまったんだね。
この項目では生類憐みの令を日本で制定された人権であると評価します。
