悪VS悪 ISIS対ポルトガル海軍

文字数 940文字

一つ前の話をしましょうか。

ビザンティン、滅びたわね。

なんで?

強そうな国だったのに?

ヨーロッパ世界に香辛料を輸入するための中継地点だったからよ。
今回は省略するけど、儲かってたから滅ぼされたのよね。
で、占領したのがトルコ。

結果的に香辛料はトルコのシャークトレードで値段がどんどん上がっていった!

お肉保存するのに香辛料が必要なのにね。

トルコは人々のQOLを悪化させる悪なんだね。

さて、交易するにも取引先の支配者が変わってしまった人々はどうするでしょう?
自己防衛、投資、海外移住、ヨーロッパ世界脱出だよね!
実のところ、大航海時代はこうやって始まりました。
ISISの商人は高値で香辛料を売りたいだけなのにねー。
シャークトレードじゃない、結局のところ。
で、香辛料を手に入れるために当時のポルトガル人は喜望峰を回ってインドに到達したんだよね。
で、到達した国、主にインドや東南アジアを軍事力で制圧していったのよ。
悪じゃん。
強力な海軍をぶつけて交易を支配する、これがヨーロッパ世界のアジア植民地化のやり方なんだよなあ。
しかもインド支配を邪魔してくるISIS商人は基本的に倒す、奪う。

まるでドラゴンクエストの魔物扱い。

で、インドを侵略していってISISからはどう思われたの?

(ここでのISISという括りは大雑把すぎるので興味がある人は調べてください)

ローマ教皇がISISに非難された!

当然、ポルトガルもローマ教皇には逆らえない!

しかし、ポルトガルは強行策に出た!

軍事力でインドの交易ルートを守った!

逆に言えば、武力で友好的ではない勢力を攻撃した。

悪じゃん。

ローマ教皇の指示にすら従ってないし、十字軍もびっくりだよ。

インドの交易ルートを確保したことによって、ヨーロッパ世界は栄に栄える!

これまでの時代が暗黒の時代なら、夜明けがこれ。


歴史は悪によって紡がれていくんだね。
と、ポルトガルをディスってしまって申し訳ないんだけど、ポルトガルがインドに到達して植民地を拡大していくのに100年もかかっていないの。

かつてないほどの劇的な変化が世界に起きたのよ。

悪の世界史を語っているけれど、常識が塗り替わったとき、前時代の道徳や正義は役に立たないよね。
ポルトガルは突き進めるだけ突き進むしかなかった、ということね。
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登場人物紹介

東雲連

セミニヒリスト

作者が遊んでいるゲーム AOE2やシビライゼーションの知識を編集するために登場させた。

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