背教者 ヴァスコダガマ

文字数 778文字

まずは軍隊を動かすための兵站についてご一考ください。

ただの兵士や海賊、船乗りが軍隊を動かすことはできない、恐らくは誰もがそう考えるでしょう。

多くの人員を動かすための知識や技術は平民には習得不可能です。

じゃあ、どうやって賊の集まりは集団行動をしているの?

とどのつまり、海賊をまとめて運営しているのは誰?

貴族だよ。
oh

貴族ってちゃんと勉強して国をしっかり統治する偉い人じゃないの?

貴族的な学問を習得して、正規のルートをたどり、正規の仕事に就くだけの、そんな綺麗な歴史を語ると思った?

違うわよ、今回は泥と血にまみれたイレギュラーなルートを説明していきましょう。

ヴァスコダガマというポルトガル人の貴族がいました。

彼はポルトガル王の命令で海へ出て、海路でインドへ至る道を発見しました。

すごい業績!

滅茶苦茶称えられて英雄扱いされてそう!

違うんだなー。
え、なんで?
国益に貢献したところで、所詮は戦争屋。

ヴァスコダガマを説明する記録はほとんど残っていません。

見つけた土地の人々に大砲を撃ったり、略奪行為を働いていたわね。
かわいそう……
国益として大きな業績を上げたのに、なぜかネット上の記録は漁っても漁っても出てこない。

作者の妄想に過ぎないが、都合の悪い存在として抹消されているのかもね。

侵略や海賊行為に加担した貴族なんてそんなものなのかなあ。
でも、かの大英帝国は海賊を国策として取り入れて隣国の輸送船を襲っていたわけで、海賊と海軍って差ないよね?
平和な時は盗賊が、戦争の時は傭兵が金を儲けていくんだね。
国家ぐるみでやれば犯罪じゃないゾイ! を素で行っている人ね、ヴァスコダガマは。
やたら本項の人を悪く言ったけど、戦争やったらみんなこういうことやりだすわけで、時代が悪かったのかなあ?
世界史なんて全員が何かしらやらかしているから、戦争ごときで悪く言わないで上げてほしいわね。
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登場人物紹介

東雲連

セミニヒリスト

作者が遊んでいるゲーム AOE2やシビライゼーションの知識を編集するために登場させた。

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