錬金術をオワコンにした活版印刷
文字数 706文字
でも金貨がないと何も取引できないよね。
特に近代化してくると。
それは黄金に価値があると思っているから取引に使えるのよ。
黄金に価値がないと思っている人に、金貨は使えない。
でも黄金を掘り出すには人手が必要だし、埋蔵量も限度があるよね。
そこで錬金術が考案されました。
黄金がたくさんないなら自分たちで作っちゃえばいい、と。
たぶん、賢い錬金術師がこう言ったのよ。
これ、紙でいいんじゃない、って。
印刷技術の登場よ。
活版印刷という印刷技術が発達したおかげで、紙幣を発行できるようになったの。
え、そんなものに価値があるの?
黄金のほうが堅実じゃない?
と、思うかもしれないけれど、紙幣はあっという間に普及したわ。
だって、黄金の価値もみんなの思い込みに過ぎないんだから。
思い込みに過ぎないなら、どうしてそれに価値があるのかな?
取引に使えなくなることを恐れているから、みんな黙っているの。
紙幣はみんなの思い込みに過ぎない、それにみんなが気づいたら、あっという間に紙幣は紙に成り下がるのよ。
錬金術って結局のところ危ない影響を世界に与えてしまたんだねー。
過去作で何度か言ってるけど、お金がみんなの思い込みだと気付いたところで、あなたの経済状況が潤うわけではありません。
紙幣は黄金と違って無限に作り出すことができますが、1円使えばあなたの財布から1円消えます。
これが理解できない人はお金以外の価値を追求してください。
黄金よりもジャガイモが採れる畑がたくさんあることのほうが歴史を学ぶ上で重要だからね。
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