衝撃(1)
文字数 603文字
会議が終わってスマホをチェックすると何度か知らない番号から着信履歴があった。
かけ直すのを躊躇っているとまた同じ番号からかかってきた。
「上村さんのご主人の携帯でしょうか?私、コスモリレーションズの河合と申します。」
麗香の同僚のようだ。
「はい。上村です。お電話頂いて・・・」
言い切らないうちに相手がまた話し出した。
「何度もすみません。麗香さん、今病院にいらして。」
「え?」
「会社で具合が悪くなって、倒れたというか。あ、今は落ち着いて休まれてますから大丈夫そうですけれど。」
「付き添って頂いてるんですね。すみません。」
「いえ。それよりこちらに来られそうですか?」
「今から向かいます。」
病院の名前と場所を聞いてから電話を切った。
病室に着いた時、麗香は眠っていた。
「上村さんですか?」
電話で話した同僚の河合さんという女性が卓哉の姿を見つけて言った。
「上村です。すみません、ご迷惑をおかけして。ありがとうございました。」
「とんでもない。急に大丈夫でしたか?」
「いえいえ、大丈夫です。こちらこそありがとうございました。」
言いながら麗香の顔をのぞきこんだ。眠っているようだ。
「会社で倒れたっていうか、立ちくらみみたいになって。体のこともあるし心配なので念の為と思って病院に来ました。」
「体のこと?」
相手は一瞬訝しむような顔を見せたがすぐにそんな表情を引っ込めた。
「母子ともに問題ないそうです。貧血かな?」
かけ直すのを躊躇っているとまた同じ番号からかかってきた。
「上村さんのご主人の携帯でしょうか?私、コスモリレーションズの河合と申します。」
麗香の同僚のようだ。
「はい。上村です。お電話頂いて・・・」
言い切らないうちに相手がまた話し出した。
「何度もすみません。麗香さん、今病院にいらして。」
「え?」
「会社で具合が悪くなって、倒れたというか。あ、今は落ち着いて休まれてますから大丈夫そうですけれど。」
「付き添って頂いてるんですね。すみません。」
「いえ。それよりこちらに来られそうですか?」
「今から向かいます。」
病院の名前と場所を聞いてから電話を切った。
病室に着いた時、麗香は眠っていた。
「上村さんですか?」
電話で話した同僚の河合さんという女性が卓哉の姿を見つけて言った。
「上村です。すみません、ご迷惑をおかけして。ありがとうございました。」
「とんでもない。急に大丈夫でしたか?」
「いえいえ、大丈夫です。こちらこそありがとうございました。」
言いながら麗香の顔をのぞきこんだ。眠っているようだ。
「会社で倒れたっていうか、立ちくらみみたいになって。体のこともあるし心配なので念の為と思って病院に来ました。」
「体のこと?」
相手は一瞬訝しむような顔を見せたがすぐにそんな表情を引っ込めた。
「母子ともに問題ないそうです。貧血かな?」