衝撃(2)
文字数 531文字
頭をガツンと殴られたような気がした。
一瞬言葉を失った。
「良かった・・・」
平静を装ったが返事が遅れた。同僚の河合さんは不審に思ったにしろ一切表情には出さなかった。
(母子ともに問題ない?麗香は妊娠しているのか?)
そんな話は聞いていなかった。突然のことに頭が機能しない。
(妊娠なんて・・・あの時か?)
「病院の人呼んできますね。」
河合さんはナースステーションの方に向かった。
麗香が目を覚まし起き上がった。
「麗香・・・」
「来てくれたの。ごめんなさい。」
「ごめんなさいって。大丈夫か?」
「大騒ぎしなくても良かったのに。もう大丈夫。」
「大丈夫なわけないだろ?倒れたって。妊娠してるって。どういうことだよ。」
「そう。ごめんなさい。話してなくて・・・」
「話してなくてって、そんな大事な話・・・」
医師が入ってきた。
「ご主人ですか?赤ちゃんも大丈夫そうだけれど、まだ安定期ではないし念の為かかってる産婦人科を受診してくださいね。」
麗香の顔色を見ながら続けた。
「鉄剤は足りてるかな?大丈夫そう?」
「はい。もう大丈夫です。」
「それじゃあ、点滴が終わったらもう一度見に来ますから。問題無ければ帰れますよ。ご主人も来てくれたし。良かったね」
医師はそう言って去っていった。
一瞬言葉を失った。
「良かった・・・」
平静を装ったが返事が遅れた。同僚の河合さんは不審に思ったにしろ一切表情には出さなかった。
(母子ともに問題ない?麗香は妊娠しているのか?)
そんな話は聞いていなかった。突然のことに頭が機能しない。
(妊娠なんて・・・あの時か?)
「病院の人呼んできますね。」
河合さんはナースステーションの方に向かった。
麗香が目を覚まし起き上がった。
「麗香・・・」
「来てくれたの。ごめんなさい。」
「ごめんなさいって。大丈夫か?」
「大騒ぎしなくても良かったのに。もう大丈夫。」
「大丈夫なわけないだろ?倒れたって。妊娠してるって。どういうことだよ。」
「そう。ごめんなさい。話してなくて・・・」
「話してなくてって、そんな大事な話・・・」
医師が入ってきた。
「ご主人ですか?赤ちゃんも大丈夫そうだけれど、まだ安定期ではないし念の為かかってる産婦人科を受診してくださいね。」
麗香の顔色を見ながら続けた。
「鉄剤は足りてるかな?大丈夫そう?」
「はい。もう大丈夫です。」
「それじゃあ、点滴が終わったらもう一度見に来ますから。問題無ければ帰れますよ。ご主人も来てくれたし。良かったね」
医師はそう言って去っていった。