衝撃(3)

文字数 288文字

「いつ?いつわかったんだよ?」

「2週間くらい前。」

「2週間も前?なんで言わないんだよ。」

 麗香は黙っていた。

「話があるってこのこと?」

「そう。言おうと思ってたの。」

 動揺していた。言葉が全然見つからない。

「言うのが怖くて・・・」

「どうしてだよ。」

 急に強い感情が湧き上がってきた。ベッドに半身を起こしている麗香の隣に腰掛け、両腕で麗香を抱きしめた。

 麗香は静かに泣き始めた。

「おめでたい話で泣くやつがいるかよ・・・」

 (こんなに華奢だったか・・・)

 よく知っているはずの麗香の体が急に頼りなく感じた。

 (守らなければならない。絶対に。)

 卓哉の中で強い決意が出来上がってきた。
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