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文字数 235文字
一日の授業の後のショートホームルームが終わると、笹塚ツカサが連の机までやって来た。
「連さん。」
「あ、ちょっと待ってください。」
連 は手早く帰宅の準備をする。
例の”お願いしたい事”の詳細は放課後に聞く約束だった。
*
「二音だよね。初めて行くかもです。」
連は笹塚ツカサの後に続き、長い廊下を歩いた。
二音と呼ばれている第二音楽室は、生徒数減少のため現在授業では使われていない。
「だよね、吹奏楽部員以外使わないからねー。」
と笹塚ツカサが言うように、二音は吹奏楽部の部室である。
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