6日②

文字数 292文字

午前中は写真を撮ったり準備の手伝いをして、昼過ぎに帰宅した。
1日ぶりに帰った離れには余所余所しさはもう全然ない。落ち着く匂いと、安心感に包まれた。
(不思議だな…つい一週間前にはここにはいなかったのに)
島の空気を吸う度、島のものを口にする度、自分が島に馴染んでいく気がした。馴染む程に、かつて島で過ごした時間と今が結びつくような、空白が埋められるような気がした。それはとても心地よかったが…。

(それは違うよな、わかってる)

そんなことで、空白は埋まらないし、

が消える訳でもない。

(向き合う、べきなのかな…)

考えなくてはいけない気がするのに、何も考えたくなくて、そのまま目を閉じた。
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