第16話 錬金術(化学変化)Chemistry

文字数 511文字

人生は偶然の必然化である、確か、三木清が言っていた。
例えば、試験に合格するか否かは偶然であるが、自身が懸命に勉強をすることによって合格する可能性を大きくすること、これが必然化であろう。
占い(姓名判断や手相など)は統計学であろうが、それをまったく信じないで、すべて自身の生き方で如何にでもなると100%そう想い感じているなら、そのような人生が展開していく、のではないだろうか。

徳を積むと占い結果とは関係なく好運なことに恵まれる、とは、後付けの説明のように筆者には思われる。

違う説明が信じられるようになったら、そのような人生が展開して行くだろう。(例えば、石を投げて、5回水面を飛んだら、恋人が出来る、など)

信じていること、思考していること、感じていること、これが生きているということ=人生である。

りっしんべんに亡くなると書いて忙、生きると書いて性、である。
故に、性的なこととは生きることそのものであり、忙しいことはある意味生きていないということではあるまいか。

必然的に思われていたものが偶然化して行くのはよいことか否か。
これを考えてみよう。
自身がある例え話を想像して命題を検証していくこと、ここに(哲学的)思考の端緒がある。




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