第５４話　腐らず焦らず信頼して

芥川賞をとる人とか、何百万部を売り上げたとか、そんなとても凄い人たちと自身を比べてしまうと自分が無性にちっぽけに感じられて、心が腐ったり焦ったりしてしまう。

他者と自分とを比べるのは不幸の始まりだ、と言われている。

まさにそうだ。

表現することは人を救う、ということ。

まず、表現者自身を救うこと。

あなたの声や作品は必ず誰かに届く。

そう信じて、活動・創造していこう。

スーパースターに比べればスターダストかもしれない。

だが、「塵も積もれば山になる」の諺もある。

自分の作品を沢山創造して、それらを結集したら、眩い煌めきを発するだろう。

そんな風に信頼して、日々を過ごし、ユーモアをもって自身や人々と笑い合い、楽しんで創作活動を成していこう。

受賞などという華々しいことは体験できなかったとしても、誰かが感動してくれて、「救われた」と感謝してくれたとしたら、それはとっても素晴らしいことでは ?

「天は自ら助くる者を助く」

表現することにより、自らを救い、一石を投ずることにより、水面を波紋が広がって行くように世界に好ましい影響を齎せたら、素敵だとは感じない ? !