第15話 神は単数か複数か

文字数 436文字

友と電話で話をしていてやっと気づいた。
神はひとり(1柱)であると。
日本語には英語などのような単数と複数の語形変化は見られない。
故に、複数なら、神々、神たちなどと表記するはずである。
故に、神は複数ではなく、単数である。
『聖書』には、「エロヒム」という言葉が出て来るという。即ち、「神々」(神の複数形)という意味である。つまり、他民族の崇拝していた神を駆逐したのが、聖書などの主役たる神である。駆逐された方の神々は悪魔になったのだろう、と推察する。

日本の八百万の神といった神観を批判しているような表現が聖書には見られる。
それを如何解釈するかは個々にかかっており、「鰯の頭も信心」の言葉があるように、所謂、「信じる者は救われる」。

正しい神を信仰しているお陰で幸せになれるのではない。その神が如何なる者であろうとも、それを信仰することによって幸せになれる、と思い込むことによって、幸せになることが出来るのだ。

つまり、幸不幸は如何に思い込むことが出来るか、ここによるところが大きい。



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