k-97
文字数 1,740文字
翌朝、外に出ると少し霧がかかっていた。
俺はふあとあくびをし、顔を冷たい水でバシャバシャと洗った後、家畜へのエサやりをした。その時ちょうど牛のような鳴き声がした。
というか牛そのものだった。バトルブルが罠にかかった瞬間の声だった。
俺は弓を持ちそちらへ向かうと、バトルブルの足にアンクルスネアがかかった状態だった。
おしりの部分になぜか噛み傷がついていた。何かに襲われてここまで逃げてきたのだろうか。
俺は不思議に思いつつ、麻痺した水牛の血抜きをして、解体することにした。
11:00
塩で味付けをしたレバ刺しを食す。当然チビリチビリとやりながら。
やはりヤバイ。新鮮なレバーはヤバイ。次に牛モツを塩で揉み洗いする。
肉の部位は一部燻製にしてみる。これもつまみ食いしてみたが、ヤバイ。どんどんチビリチビリといってしまう。
俺は、ムレーヌ解毒草をむしゃむしゃと食べ、いったん体をスッキリさせた。
14:00
マルゴとジュノが荷馬車に乗って来た。
俺の作る料理を目ざとく発見し、奴らもチビリチビリやりながらつまみ食いを始めた。
お前ら何しに来たんだ。
俺はマルゴとジュノがせっかく来たので、昨日の風呂を追い炊きし、早めに風呂を沸かした。俺は牛モツ鍋、牛のレバ刺し、牛ステーキ、牛肉の燻製を作った。
牛のフルコースだな。
アッシュは料理に目が釘付けだ。俺はタオルで、よだれでベトベトになった毛をふいてあげた。
19:00
朝の霧は晴れ、星が良く見えていた。夜は宴会になった。もっとも彼らが来てからずっと宴会という感じだが。
『シメのスープ』を途中で作って飲ませないといけないくらいだった。
そもそもマルゴとジュノの装備を見るに、モンスターを狩りに来たのではないのだろうか?
まあ、俺ももし目の前に新鮮な牛レバーや牛モツ鍋があったら、狩などしている場合ではなくなるとは思うが。
マルゴやジュノは牛レバ刺しや牛モツ鍋を口にするたび唸り声を上げていた。
その気持ちは俺も解かる。俺もついつい酒を飲みすぎてしまった。
遅くまで飲んでしまった。時間は全く気にしていなかったので時計は見ていない。
俺もヘロヘロになり、二人のよくわからないランカスタ語の歌に合わせて一緒に歌った。
なんとかムレーヌ解毒草のスープを三人で飲んだまでは薄っすらとだが記憶がある。
知らないうちに三人で鍛冶小屋に倒れるように眠っていた。
記憶がなくなるまで飲むことなど、日本にいた頃も含め、ここずっとなかったことだ。
自分の醜態を晒し合っても大丈夫な関係。
そういう関係を『親友』と呼ぶのだと、今更ながら俺は気がついた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
みなさんこんにちは。ここまでお読みいただきありがとうございます。
コミック5巻の全国書店発売となりました。書店様の新刊コミックコーナーに並んでいると思います。ここまで本作品を応援して追いかけてくれた皆さんにはぜひ読んでいただきたいです。紙本の売り上げ部数が今後作品が継続できるかに関わってくるので、みなさま何卒応援よろしくお願いいたします。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の新品書籍を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。買った書籍は中古に流さないでいただけると、新品が売れて次の本が出しやすくなるので助かります。
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11:00
塩で味付けをしたレバ刺しを食す。当然チビリチビリとやりながら。
やはりヤバイ。新鮮なレバーはヤバイ。次に牛モツを塩で揉み洗いする。
肉の部位は一部燻製にしてみる。これもつまみ食いしてみたが、ヤバイ。どんどんチビリチビリといってしまう。
俺は、ムレーヌ解毒草をむしゃむしゃと食べ、いったん体をスッキリさせた。
14:00
マルゴとジュノが荷馬車に乗って来た。
俺の作る料理を目ざとく発見し、奴らもチビリチビリやりながらつまみ食いを始めた。
お前ら何しに来たんだ。
俺はマルゴとジュノがせっかく来たので、昨日の風呂を追い炊きし、早めに風呂を沸かした。俺は牛モツ鍋、牛のレバ刺し、牛ステーキ、牛肉の燻製を作った。
牛のフルコースだな。
アッシュは料理に目が釘付けだ。俺はタオルで、よだれでベトベトになった毛をふいてあげた。
19:00
朝の霧は晴れ、星が良く見えていた。夜は宴会になった。もっとも彼らが来てからずっと宴会という感じだが。
『シメのスープ』を途中で作って飲ませないといけないくらいだった。
そもそもマルゴとジュノの装備を見るに、モンスターを狩りに来たのではないのだろうか?
まあ、俺ももし目の前に新鮮な牛レバーや牛モツ鍋があったら、狩などしている場合ではなくなるとは思うが。
マルゴやジュノは牛レバ刺しや牛モツ鍋を口にするたび唸り声を上げていた。
その気持ちは俺も解かる。俺もついつい酒を飲みすぎてしまった。
遅くまで飲んでしまった。時間は全く気にしていなかったので時計は見ていない。
俺もヘロヘロになり、二人のよくわからないランカスタ語の歌に合わせて一緒に歌った。
なんとかムレーヌ解毒草のスープを三人で飲んだまでは薄っすらとだが記憶がある。
知らないうちに三人で鍛冶小屋に倒れるように眠っていた。
記憶がなくなるまで飲むことなど、日本にいた頃も含め、ここずっとなかったことだ。
自分の醜態を晒し合っても大丈夫な関係。
そういう関係を『親友』と呼ぶのだと、今更ながら俺は気がついた。
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