k-42

文字数 1,673文字

 翌朝、日課である馬と鶏の世話をして、弓の練習をする。

 黒パンとフルーツジュース、ハーブ卵の卵焼きを作って食べる。

 アッシュには、シカの干し肉とパンと水をあげたら、喜んで食べていたよ。

 そして、俺は懸案事項の一つを片付けることにした。昨日作成した雷属性の剣。ウルヴァリンサンダーソード。

 これをファイアソードに使っていた鞘に入れると帯電してしまい危ないのだ。

 そこで、小屋にあった絶縁テープで鞘をグルグル巻きにしてみた。

 そうしたところ、帯電の問題は解消され、問題なく持ち歩けるようになった。

 そろそろ、マルゴに売却する用に、火属性を付与したダガーやショートソード、その他の武器でも構わない。

 何かを作成しようかなと考え始める。あとは水属性と石化属性か。

 石化属性もおそらく、フェムト石を砕いたものと、コカトリスの目を混ぜると、エンチャントができるようになると思われる。

 あと、思ったのはスキルレベルの作用。

 鍛冶レベルが低いうちは、劣鉄にしか火属性をエンチャントができなかった。

 しかし鍛冶レベルが上がったことにより、銑鉄、そして貴鉄までエンチャントができるようになった。

 他に説明がつかない以上、それで間違いないだろう。

 同じことは、錬金術スキルにも言えるはずだ。

 高レベルの調合。

 昨日作成した、雷属性付与の粉についても、スキルレベルが低かったのなら、できなかったのかもしれない。

 火属性と水属性を混ぜて雷属性となるというのは新たな発見である。

 あとで、マルゴにこの剣を見せて、エンチャントの提案をしてあげようかなとふと思ったり、思わなかったり。

 まずは、どのくらいの価値があるものなのかを確認しないといけない。


 ◇◇◇


 そうこうしていると、マルゴとサラサがやってきた。

 まずサラサだが、アッシュウルフのマントを納めてくれた。加工代として、金貨11枚を支払う。

 黒寄りの灰色、ところどころ白と斑模様となっており、非常にカッコいい。

 アッシュの反応が気になるところだな……。

 アッシュは気にした風でもなく、いつも通り牛の骨にかじりついていたので、俺は大丈夫だと判断した。

 さてと、ではやることをやろうか。

 俺は鍛冶小屋に、アッシュウルフのマントと清掃用ブラシを持ち込む。そして、マーマンの鱗とフェムト石を砕き、混ぜる。

 それを、ブラシにまぶして、マントをブラッシッグする。それにしても、マントにはフードもついていて、本当に便利で格好良い。

 シャッシャッシャッシャッ

 20分くらいブラッシングしただろうか。マントの毛並みがうっすらと淡く発光したまま落ち着いた。

 俺は、マントを鑑定してみた。【アッシュウルフのマント(火耐性+):アッシュウルフのマント。水属性が付与されており、火攻撃に耐性】と出た。

 今のところ、火の攻撃をするモンスターには出会ったことはないが、耐性はないよりあった方が良いだろう。

 また、他の装備に関しても、水属性が付与できるということの証明であり、例えば盾などに水属性を付与してみると良いかもしれない。

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 みなさんこんにちは! いつもお読みいただきありがとうございます。

 マントに水属性付与。火耐性をゲットしたケイゴでした。

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