ｋ－７８
文字数 1,954文字
マルゴ達三人の二日酔いの介抱をした俺は、マイペースに毎朝の作業にとりかかる。
あいつら、昼まで川の字コースだな。
俺は、ロシナンテのエサやり毛づくろい、鶏たちのエサやり、卵の回収などを済ませ、鍛錬に入る。
ドシュ！
うん。今日の蹴りはまた良い感じだ。
『個体名：奥田圭吾は力３０→３１となりました。スキル足刀蹴りＬｖ５を取得しました』
俺は、タオルで汗をふきつつ、朝食の用意をする。
１０：００
二日酔いに良さそうなものとして、ムレーヌ解毒草、イレーヌ薬草の入った干し肉スープを作った。一応アルコールも毒だからな。ムレーヌ解毒草は二日酔いに効くんじゃないかな。
マルゴ、ジュノ、サラサの三人のところまで、水とスープ、パンをもっていき、食べてもらった。すると、青い顔をしていたのがケロっと直った。
なるほど、今度からシメのスープとか言って、宴会の最後にムレーヌ解毒草で作ったスープでも出せば、この惨状からは脱出できそうだ。
俺は一つ学習したのだった。
１１：００
三人を乗せた荷馬車はレスタの町へと帰っていった。
うーん。今日は久しぶりに、風呂に入りたいな。燻製を作ったり、宴会をしたりで体の匂いがちと気になる。俺は、干し肉、ウォーターダガー水筒、パンをマントのポケットに入れて、川に出かけた。
適当にアッシュと干し肉を分けつつ、荷馬車で移動する。
１２：３０
川にはマーマンがいたので、盾でガードしつつ近づき、ドシュっと足刀蹴りで頭をつぶして倒した。今日はマーマンの白身魚風ソテーかな。浴槽に水を汲み、マーマンを家まで運んだ。
１４：３０
マーマンを解体する。鱗をダガーではがし、肉を切り分ける。尻尾はあとで、ギルドから討伐ポイントをもらわねばならないので、とっておく。
１７：３０
風呂を薪で沸かしつつ、料理を行う。今日の料理はマーマン肉の白身魚風ソテー、ルミーの果実添えだ。
１９：００
俺はザプンと風呂につかる。ふー。今日も筋肉を結構使っていたのがわかる。風呂はいいね。心が浄化される。
蒼い月と満天の星空を見上げつつ、下でパチパチと薪がはじける音を聞く。最高だ。
アッシュも、お風呂がお気に入りの様子。歯ブラシで歯の汚れを落としてやった。
風呂から上がると、お手製テーブルの上にはソテーと、バルゴの果実酒。俺は料理に舌鼓を打つ。
大自然の中、風呂につかり、美味い料理を食う。これ以上の贅沢があるのだろうか。
アッシュがお座りをして俺を見上げている。食べるときだけ、アッシュはものすごく良い子になる。お前、さっき散々干し肉食べたろう。
俺は冗談で果実酒をアッシュの口に近づけると、フンっとそっぽをむかれた。酒気はお気に召さないようだ。仕方ないので、ソテーを少しだけやる。
２１：００
星明りが輝くなか、食器を片付けた俺は、しばらく夜空を見ていたい気分になった。
俺は切り株に腰掛けて、３０分ほど星空を見上げてボーッとした。そして、ふあと欠伸が出たので、眠りにつくことにしたのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
何気なくぼーっとする日常。そんな中にも鍛錬で体を鍛えたり、愛犬と愛情を育んでいるので無駄に過ごしているわけじゃないんですよね。
そのひとにとっての特別な１日を物語では描き、些細な出来事は省きがちですが、実は何気ない日常の一幕こそが生きる上では大切なんじゃないかなって最近思ってます。
毎日が特別な日ばっかりじゃそれは特別じゃなくって、だとすると人生の大半が何気ない日常ってことになって、そうすると人生の質を上げるには何気ない日常がどれだけ幸せかってめっちゃ大切だよなあ、なんて。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の新品書籍を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。
（買った書籍は中古に流さないでいただけると、新品が売れて次の本が出しやすくなるので助かります）
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２０２３年６月９日発売の【商社マンの異世界サバイバル、コミックス５巻】が楽天ブックス様、Amazon様にて予約受付中です。
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あいつら、昼まで川の字コースだな。
俺は、ロシナンテのエサやり毛づくろい、鶏たちのエサやり、卵の回収などを済ませ、鍛錬に入る。
ドシュ！
うん。今日の蹴りはまた良い感じだ。
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俺は、タオルで汗をふきつつ、朝食の用意をする。
１０：００
二日酔いに良さそうなものとして、ムレーヌ解毒草、イレーヌ薬草の入った干し肉スープを作った。一応アルコールも毒だからな。ムレーヌ解毒草は二日酔いに効くんじゃないかな。
マルゴ、ジュノ、サラサの三人のところまで、水とスープ、パンをもっていき、食べてもらった。すると、青い顔をしていたのがケロっと直った。
なるほど、今度からシメのスープとか言って、宴会の最後にムレーヌ解毒草で作ったスープでも出せば、この惨状からは脱出できそうだ。
俺は一つ学習したのだった。
１１：００
三人を乗せた荷馬車はレスタの町へと帰っていった。
うーん。今日は久しぶりに、風呂に入りたいな。燻製を作ったり、宴会をしたりで体の匂いがちと気になる。俺は、干し肉、ウォーターダガー水筒、パンをマントのポケットに入れて、川に出かけた。
適当にアッシュと干し肉を分けつつ、荷馬車で移動する。
１２：３０
川にはマーマンがいたので、盾でガードしつつ近づき、ドシュっと足刀蹴りで頭をつぶして倒した。今日はマーマンの白身魚風ソテーかな。浴槽に水を汲み、マーマンを家まで運んだ。
１４：３０
マーマンを解体する。鱗をダガーではがし、肉を切り分ける。尻尾はあとで、ギルドから討伐ポイントをもらわねばならないので、とっておく。
１７：３０
風呂を薪で沸かしつつ、料理を行う。今日の料理はマーマン肉の白身魚風ソテー、ルミーの果実添えだ。
１９：００
俺はザプンと風呂につかる。ふー。今日も筋肉を結構使っていたのがわかる。風呂はいいね。心が浄化される。
蒼い月と満天の星空を見上げつつ、下でパチパチと薪がはじける音を聞く。最高だ。
アッシュも、お風呂がお気に入りの様子。歯ブラシで歯の汚れを落としてやった。
風呂から上がると、お手製テーブルの上にはソテーと、バルゴの果実酒。俺は料理に舌鼓を打つ。
大自然の中、風呂につかり、美味い料理を食う。これ以上の贅沢があるのだろうか。
アッシュがお座りをして俺を見上げている。食べるときだけ、アッシュはものすごく良い子になる。お前、さっき散々干し肉食べたろう。
俺は冗談で果実酒をアッシュの口に近づけると、フンっとそっぽをむかれた。酒気はお気に召さないようだ。仕方ないので、ソテーを少しだけやる。
２１：００
星明りが輝くなか、食器を片付けた俺は、しばらく夜空を見ていたい気分になった。
俺は切り株に腰掛けて、３０分ほど星空を見上げてボーッとした。そして、ふあと欠伸が出たので、眠りにつくことにしたのだった。
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何気なくぼーっとする日常。そんな中にも鍛錬で体を鍛えたり、愛犬と愛情を育んでいるので無駄に過ごしているわけじゃないんですよね。
そのひとにとっての特別な１日を物語では描き、些細な出来事は省きがちですが、実は何気ない日常の一幕こそが生きる上では大切なんじゃないかなって最近思ってます。
毎日が特別な日ばっかりじゃそれは特別じゃなくって、だとすると人生の大半が何気ない日常ってことになって、そうすると人生の質を上げるには何気ない日常がどれだけ幸せかってめっちゃ大切だよなあ、なんて。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の新品書籍を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。
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