k-103
文字数 2,053文字
昨晩は非常によく眠れた。体調も全快したと言って良いだろう。
家畜にエサをやり、丁度起きてきたジュノと朝の鍛錬を行う。さっそく、ジュノに覚えたてのムーンサルトキックをお披露目する。
盾を構えてしゃがみ込んでフォートレスからのムーンサルトキック。
ドガッ!
木の的がふっとび、俺は後方に距離を開ける。熟練すれば場面によっては結構使えるかもしれない。あとはジュノと実戦形式で稽古をつけた。
病気でしばらく鍛錬ができていなかったから、少し調子が出なかった。
10:00
結構な運動をした俺たちは、汗をタオルでふきつつ、軽く朝食を用意して食べた。朝食を食べた俺たちは、レスタの町に向かうことにした。
俺は、無くなってきた食料の買い出しと、医者へ挨拶をする用事がある。
俺はロシナンテ(馬)を荷馬車につなぎ、ジュノと一緒に町へ向かった。
11:30
俺はまず、医者のところへジュノに案内してもらった。
医者の名前はキシュウ先生というらしい。
手土産に少し多めに買った食料、酒、パルナの解毒ポーションを渡してあげると、ポーションに反応していた。
パルナの解毒ポーションは石化の治療にも使える。これが解るということはきちんとした医者なのだろう。
今度病気になったときは、世話になるかもしれない。
13:30
ジュノと大通りで別れた俺は、サラサの店で食料と酒を調達することにした。
サラサの店を出た後、なんとなくマルゴの店に足が向く。
特に用事なんてないが。
店に入ると店の奥の鍛冶部屋で鍛冶仕事をしている音が聞こえた。
邪魔しては悪いので、テーブルにマルゴの好きなエールの小樽を置いて、そっと店を出た。
さて、用事も済ませたし帰るかな。
「アッシュ、おうちに帰ろう」
アッシュは嬉しいのか、しっぽをふりふりさせていたよ。
15:30
俺はレスタの町を後にした。
18:00
川で水を汲みつつマーマンを足刀蹴りで討伐した俺は、マーマン肉のソテーを作りつつ、薪を燃やして、風呂を沸かしていた。
薪のパチパチと爆ぜる音が心地よい。
マーマン肉のソテーはにんにく、塩、バルゴの果実酒で味付けをする。アッシュもいるので多めに作った。
ソテーをイレーヌ薬草と葉野菜で皿に盛り付け、バルゴの果実酒をコップに注いだものをテーブルに並べていく。
そろそろ風呂が頃合か。俺はザプンとやる。フー。
ここ数日間の療養生活で凝り固まった筋肉がほぐれていく。気持ちよさが半端ではない。
アッシュも気持ちよさそうだ。風呂に入ったついでにアッシュ用の歯ブラシで歯の汚れを落としてやる。
パチパチと静かに薪がはぜる音と、樹木の葉の音、虫や鳥の声が聞こえる。
星の綺麗な静かな夜だ。
俺は風呂から上がり、タオルで自分とアッシュの体をふくと、ウインドでアッシュの毛を乾かしてやる。
俺と一匹はテーブルにつき、食事をとることにした。
ソテーと一緒に酒の入ったグラスをグビリと飲む。美味い。風呂上りの一杯は格別だ。
アッシュも、ハグハグとソテーを食べている。こら、お野菜を残すんじゃない。
俺はそのままテーブルに頬杖をつきつつ、星空をぼーっと眺めながら、バルゴの果実酒を飲んだ。
喉が熱くなり、自分が生きているんだってことを実感する。
21:00
ふあとあくびをした俺は、歯をみがいた後、アッシュを抱えてごそごそと布団に潜り込む。
俺はランタンの明かりを消し、そのまま目を閉じたのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
みなさんこんにちは。ここまでお読みいただきありがとうございます。
コミック5巻の全国書店発売となりました。書店様の新刊コミックコーナーに並んでいると思います。ここまで本作品を応援して追いかけてくれた皆さんにはぜひ読んでいただきたいです。紙本の売り上げ部数が今後作品が継続できるかに関わってくるので、みなさま何卒応援よろしくお願いいたします。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の新品書籍を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。買った書籍は中古に流さないでいただけると、新品が売れて次の本が出しやすくなるので助かります。
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家畜にエサをやり、丁度起きてきたジュノと朝の鍛錬を行う。さっそく、ジュノに覚えたてのムーンサルトキックをお披露目する。
盾を構えてしゃがみ込んでフォートレスからのムーンサルトキック。
ドガッ!
木の的がふっとび、俺は後方に距離を開ける。熟練すれば場面によっては結構使えるかもしれない。あとはジュノと実戦形式で稽古をつけた。
病気でしばらく鍛錬ができていなかったから、少し調子が出なかった。
10:00
結構な運動をした俺たちは、汗をタオルでふきつつ、軽く朝食を用意して食べた。朝食を食べた俺たちは、レスタの町に向かうことにした。
俺は、無くなってきた食料の買い出しと、医者へ挨拶をする用事がある。
俺はロシナンテ(馬)を荷馬車につなぎ、ジュノと一緒に町へ向かった。
11:30
俺はまず、医者のところへジュノに案内してもらった。
医者の名前はキシュウ先生というらしい。
手土産に少し多めに買った食料、酒、パルナの解毒ポーションを渡してあげると、ポーションに反応していた。
パルナの解毒ポーションは石化の治療にも使える。これが解るということはきちんとした医者なのだろう。
今度病気になったときは、世話になるかもしれない。
13:30
ジュノと大通りで別れた俺は、サラサの店で食料と酒を調達することにした。
サラサの店を出た後、なんとなくマルゴの店に足が向く。
特に用事なんてないが。
店に入ると店の奥の鍛冶部屋で鍛冶仕事をしている音が聞こえた。
邪魔しては悪いので、テーブルにマルゴの好きなエールの小樽を置いて、そっと店を出た。
さて、用事も済ませたし帰るかな。
「アッシュ、おうちに帰ろう」
アッシュは嬉しいのか、しっぽをふりふりさせていたよ。
15:30
俺はレスタの町を後にした。
18:00
川で水を汲みつつマーマンを足刀蹴りで討伐した俺は、マーマン肉のソテーを作りつつ、薪を燃やして、風呂を沸かしていた。
薪のパチパチと爆ぜる音が心地よい。
マーマン肉のソテーはにんにく、塩、バルゴの果実酒で味付けをする。アッシュもいるので多めに作った。
ソテーをイレーヌ薬草と葉野菜で皿に盛り付け、バルゴの果実酒をコップに注いだものをテーブルに並べていく。
そろそろ風呂が頃合か。俺はザプンとやる。フー。
ここ数日間の療養生活で凝り固まった筋肉がほぐれていく。気持ちよさが半端ではない。
アッシュも気持ちよさそうだ。風呂に入ったついでにアッシュ用の歯ブラシで歯の汚れを落としてやる。
パチパチと静かに薪がはぜる音と、樹木の葉の音、虫や鳥の声が聞こえる。
星の綺麗な静かな夜だ。
俺は風呂から上がり、タオルで自分とアッシュの体をふくと、ウインドでアッシュの毛を乾かしてやる。
俺と一匹はテーブルにつき、食事をとることにした。
ソテーと一緒に酒の入ったグラスをグビリと飲む。美味い。風呂上りの一杯は格別だ。
アッシュも、ハグハグとソテーを食べている。こら、お野菜を残すんじゃない。
俺はそのままテーブルに頬杖をつきつつ、星空をぼーっと眺めながら、バルゴの果実酒を飲んだ。
喉が熱くなり、自分が生きているんだってことを実感する。
21:00
ふあとあくびをした俺は、歯をみがいた後、アッシュを抱えてごそごそと布団に潜り込む。
俺はランタンの明かりを消し、そのまま目を閉じたのだった。
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