k-99
文字数 1,919文字
翌朝。眠りはあまり良くなかった。
全く眠れなかったというわけではなかったが、少し寝不足だ。
俺は、家畜とアッシュへのエサやりを終わらせた後、二度寝した。
10:00
俺はモソモソと布団から這い出す。
何もやる気が起きない。何気なくギルドカードを見ると100ポイント以上になっていた。
せっかくなので、気分転換の意味も込めてカイ先生に修行をつけてもらおう。
11:00
食事を適当に済ませた俺は、レスタの町へ出かけた。
12:00
今俺は冒険者ギルドのダンと顔を突き合わせている。
アッシュが暇そうに骨を手で押さえてカジカジしている。
リストとにらめっこするが答えがなかなか出ない。剣術、体術、盾術。どれが良いのだろうか。
結局、体術にすることにした。剣が手元になくても戦闘に使えるというのは中々に魅力的だからだ。
俺はさっそくカイ先生に稽古をつけてもらうことになった。
カイ先生はよくみてろというジェスチャーをして、木の的に向かって進み、しゃがみ込む、それから後方宙返りをするとともに蹴りを繰り出し、木の的を粉砕した。
……どう見ても、まちガ○ルでしかない。しかも名前までちょっと似てやがる。
やってみろと、カイ先生が言うので練習することにした。
後方宙返りなんてできるのかと思ったができた。ステータス値の向上のおかげか、身体能力が向上しているのかもしれない。
最初は首から地面に落ちてポッキリいくんじゃないかと心配した。ザン○エフのスクリュー○イルドライバーをくらった波○拳キャラのようにな。
だがそれは杞憂だったようだ。
しゃがみ込んで、ためる。そして後方宙返りとともにキック! ドガッ!
『個体名:奥田圭吾はムーンサルトキックLv1を取得しました』
カイ先生は拍手をしながらオメデトウと言ってくれた。俺はアリガトウと返す。俺は一礼をして道場を後にした。
15:00
俺は、冒険者ギルドで補充用にアンクルスネアを購入した。
それからサラサの店で食料と酒を調達して、マルゴに店に行く。
16:00
マルゴは店で暇そうにテーブルに頬杖をついていた。
店は閑古鳥が鳴いていた。マルゴは俺がもってきた酒と食料を見ると、店のドアにかかっている札を裏返し、『閉店』にした。
大丈夫なのか? この店。
俺がちょっと心配そうな顔をすると、マルゴは親指をくっと立て、「大丈夫」のジェスチャーをした。
俺たちは、鍛冶場の空きスペースにドカリと座り、酒盛りを始めた。
マルゴはまだ、俺が頼んだ食料やアンクルスネアを調達していなかったようだ。自分で調達したと伝えると、金を返してくれた。
サラサがマルゴへ渡した弁当箱を回収にきたので、そのまま三人で飲むことにした。
俺は体術を新しく覚えた話をした。サラサはアッシュを構って遊んでいた。
どうでも良いようなことが、凄く大切に感じられた。まるで陽だまりの中にいるような感覚だった。
良い時間になったので切り上げ、お開きにすることにした。
その日俺は熟睡することができた。
昨日の心の寒さがまるで嘘のようだった。
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みなさんこんにちは。ここまでお読みいただきありがとうございます。
コミック5巻の全国書店発売となりました。書店様の新刊コミックコーナーに並んでいると思います。ここまで本作品を応援して追いかけてくれた皆さんにはぜひ読んでいただきたいです。紙本の売り上げ部数が今後作品が継続できるかに関わってくるので、みなさま何卒応援よろしくお願いいたします。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の新品書籍を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。買った書籍は中古に流さないでいただけると、新品が売れて次の本が出しやすくなるので助かります。
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2023年6月9日発売の【商社マンの異世界サバイバル、コミックス5巻】が楽天ブックス様、Amazon様にて発売中です。
作者ツイッターのリンク、もしくは「楽天ブックス 商社マンの異世界サバイバル5」で検索していただければ出てきますので、よろしくです。
また、KADOKAWA公式様にて5巻の書影公開されてますので、ぜひそちらもご覧ください。
ニコニコ漫画様、コミックウォーカー様で最新25話が更新されました。最新話無料で読めますので、コメント・お気に入り登録お願いします。ニコニコ漫画様のアプリが便利です。
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俺は、家畜とアッシュへのエサやりを終わらせた後、二度寝した。
10:00
俺はモソモソと布団から這い出す。
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11:00
食事を適当に済ませた俺は、レスタの町へ出かけた。
12:00
今俺は冒険者ギルドのダンと顔を突き合わせている。
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だがそれは杞憂だったようだ。
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15:00
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16:00
マルゴは店で暇そうにテーブルに頬杖をついていた。
店は閑古鳥が鳴いていた。マルゴは俺がもってきた酒と食料を見ると、店のドアにかかっている札を裏返し、『閉店』にした。
大丈夫なのか? この店。
俺がちょっと心配そうな顔をすると、マルゴは親指をくっと立て、「大丈夫」のジェスチャーをした。
俺たちは、鍛冶場の空きスペースにドカリと座り、酒盛りを始めた。
マルゴはまだ、俺が頼んだ食料やアンクルスネアを調達していなかったようだ。自分で調達したと伝えると、金を返してくれた。
サラサがマルゴへ渡した弁当箱を回収にきたので、そのまま三人で飲むことにした。
俺は体術を新しく覚えた話をした。サラサはアッシュを構って遊んでいた。
どうでも良いようなことが、凄く大切に感じられた。まるで陽だまりの中にいるような感覚だった。
良い時間になったので切り上げ、お開きにすることにした。
その日俺は熟睡することができた。
昨日の心の寒さがまるで嘘のようだった。
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