k-58
文字数 1,421文字
翌朝、一通りの仕事を終えて、朝食を軽くとった後、マルゴの店を訪ねることにした。
昨日作成したウォーターダガーを確認してもらうためである。
俺は水が漏れないよう、比較的大きめの桶にウォーターダガーを4本入れて、馬車を出す。
マルゴはウォーターダガーと、マジックボードにランカスタ語で鑑定結果を記入したものを見るなり、目をひん剥いた。そして、桶に溜まった水を飲むと、金貨30枚のジェスチャーをした。
俺はサラサに2本、マルゴに2本ではどうかとジェスチャーしたが、マルゴは頑として自分に4本だと主張した。
馬に乗ってふんぞる格好をして「貴族危険」というジェスチャーをしたので何となく意味はわかった。確かにあまり色々なところに商品をばらまいて、注目を集めるのは良くないなと思った。俺は金貨120枚と桶に入ったウォーターダガー4本を交換した。
丁度サラサが、マルゴにお弁当を渡しにやってきた。
俺のウォーターダガーとマジックボードの説明を見るなり、いきなりサラサが商人の目つきになった。マルゴと何か口論しているようだが、俺には何を話しているのかさっぱりわからない。
ウォーターダガーの販売権についてということだけは、何となく理解できた。
結局渋々という感じで、サラサは引き下がった。俺の世界一可愛いアッシュが、口論の仲裁をしていた。えらいぞアッシュ。
11:00
また金に余裕ができたので、森のモンスター討伐報酬として、金貨15枚を冒険者ギルドのダンに預けた。
討伐対象はコカトリスとヘルハウンド。あとは前に遭遇した猛毒のブレスを吐く大蛇。名前は『サーペント』というらしい。サーペントにも念のため討伐報酬をかけておいた。
14:00
俺は、食料を調達して帰路に着いた。
16:00
俺はさっそく、鍛冶部屋にこもり、便利グッズ的な発想で、鞘を水筒に見立てたウォーターダガー専用水筒を作ってみた。ダガーを鞘に挿しておけば、あら不思議。ダガーを抜けば、水筒から美味しい水が飲めるという代物だ。
なお使った金属は一番安い劣鉄であり、売り物にするつもりは今のところない。自分用である。1個マントの内ポケットに入れておいて、いつでも水が飲める便利グッズにした。
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みなさんこんにちは! ここまでお読み頂きありがとうございます。
作品を書くモチベーションになりますので、本作を読んで応援したいと思った方は、ブックマーク、評価、応援コメントをよろしくお願いいたします。
また、紙の書籍版を購入していただくのが一番の応援になりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。
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