k-52

文字数 1,328文字

 時刻は午前10時。俺はギルドのダンに、ギルドポイント50で取得できる体術は何かと聞いてみた。

 するとダンはジェスチャーで蹴りのポーズをした。どうやら足技らしい。

 足技であれば、新たな攻撃手段となり得る。正拳突きとかであれば、武器を捨てねばならないのでちょっと微妙だが、足技なら剣と盾を持ちながらでも戦える。

 というわけで、ギルドポイント50を消費し、体術をカイから伝授してもらうことにした。

 カイが繰り出したのは、何と言えば良いのだろうか、いわゆる『足刀蹴り』であった。左右の足を交差するように標的までの距離を縮め、足の小指側側面を刃に見立て横蹴りを放ち、木の的を「ドカッ!」とぶっとばした。

 俺もグリーブを脱いで裸足で真似をして練習してみたが「バンッ!」という程度の音しか出なかった。やはり熟練度の問題か。


『個体名:奥田圭吾は足刀蹴りLv1を取得しました』


 どうやら無事に足技を習得できたようだ。俺は、カイに「アリガトウ」と言って、道場を出た。

 その後、マルゴの店に寄って、貴鉄とヘルハウンドの毛皮を譲ってもらった。足刀蹴りに適した、足装備を作成するためである。

 19:00
 俺は、夜飯はそこそこに、鍛冶小屋にこもっていた。

 足装備を作成するためである。

 今までの足装備だと、防御にばかり重点を置き過ぎており、足刀蹴りには向かないこと。

 および、敵にヒットする足刀部を貴鉄で強化するというような、オリジナルのカスタマイズをするためである。


 カンカンカンカン ジュワー


 何度か調整し、貴鉄とヘルハウンドの毛皮でできた足装備が完成した。


『個体名:奥田圭吾は、鍛冶Lv5を取得しました』


 鍛冶のレベルも上昇した。

 装備してビシュっと足刀蹴りをしてみる。うん、悪くないな。

 明日から、足刀蹴りの練習も追加しよう。

 汗や鍛冶仕事のスス汚れをを濡れタオルでふき、歯をみがいた後、アッシュとともに眠りについた。

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 みなさんこんにちは! ここまでお読み頂きありがとうございます。

 着々と鍛冶レベルや装備性能を上げていくケイゴでした。

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