第43話 千手宿の女将さん町興し

文字数 578文字

嘉麻市千手宿(せんず)の山本刃物さん(第49話)を訪ねた時、祖父・父が営んでいた鍛冶場の遺跡をを快く見せていただき、たくさんあるからと遺品のマキ割り用の刃物まで頂いた。ふるさと千手に対する思いは 子供の頃、父母との生活が最高のものだったという。自分の子供たちにも、この素晴らしい「ふるさと千手」で過ごしてもらいたいと、博多から無人の実家へ移住されたという。ご主人の理解もあり古民家を住みやすいように改装し、尚かつ古くて太い棟木や柱は残してある。彼女が現在の仕事を辞め、来年から千手地域の町おこしに立ち上がるという。「農女」として、仕事をしていくと決意されたとのことだった。最初は千手の農産物の販売を企画されているようだ。「小さく生んで、大きく育てる」という彼女の仕事への取組み、いいなと思う。若いママさん、「育児と仕事と大変でしょうが頑張ってください」と、陰ながら応援しています。レンゲ草の種を田圃に撒き、春にピンクの花を咲かせる、昔からの自然農法を千手地域の農家の方は手掛けておられるようである。遠賀川の源流も近く、嘉麻の水は清く体にも良いという。神功皇后もこの地の水を飲み赤子の乳が良く出るようになった逸話もある。澄んだ水とレンゲソ草で栽培された農産物。山本刃物さんは、地域を愛し、千手宿をむかしの賑わいを少しでも取り戻したいと念願されている様です。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み