第33話 紫川と監獄川 

文字数 432文字

 家から小倉までは、都市高速で車を走らせれば、三十分で到着する。週末毎に、車を走らせ、宿場を廻ることにした。
 常盤橋は紫川に掛っており、木製の橋であった。現在も再建築し、木製の橋をわたしてあり人のみが通行できる。ここを起点に久留米藩の松崎宿まで十幾つの宿場がある。紫川を南下していくのであるが、現在の国道三十五号線が秋月街道が走っていた道である。
 紫川添いに小倉城があり、周囲を武家屋敷が取り囲んでいた。城には多くの武士や御用人がおり、生活物資を必要としていた。旦賀市場というのが支流の監獄川(かんだけがわ)に流れ、その市場から魚や野菜を集積し、場内の荷物を運んでいた。
 馬借駐車場に車を置いて、井筒屋方面に歩いて行く。首を挙げ見上げなけれ最上階が見えない高層マンションがある。小倉市街が一望でき好立地であり、多くの人が憧れる住まいであろう。
紫川の向こうに、小倉城が見える。凛とした建物であり、江戸時代の面影を人々の心に映しているのだろう。昔から栄えた土地である。


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