第32話 小倉常盤橋から出発する四つ街道

文字数 480文字

 宿場には、藩主一行が、宿泊し、生活できる全てのものが揃うことになっている。地域の藩主の財力・権力により規模が違ってくる。宿場で商売する商人の商才と財力によっても大きく宿場は違ってくる。江戸時代の縮図ともいえよう。
 宿場の道路の両側には家が建ち並び、商人達が住み、それぞれの商いをしていた。今では存在しない、色々な職種があり、その技術が代々引き継がれていた。
 本陣、副本陣、旅館、木賃宿、飯屋、馬小屋、馬継ぎ場、刀研ぎや、味噌醤油や銭湯に和服の仕立て、床屋、小間物など各種商売、大工に襖屋に、農具を作る鍛冶屋、左官に土木、家具屋に掛け接ぎ、医者などすべて業種が勢揃いしていた。商売人は銭勘定ができ、字がかける。身分は士農工商といって一番低い身分であるが。金持ちが多かった。
 小倉藩の常盤橋から南へ下る街道は、四つの街道がある。長崎・唐津・秋月・中津街道である。最も大きな街道は、長崎街道である。唯一、海外との交易が出来る長崎出島からの、江戸への、人や物の移動が多かった。
 今回、私は、短い街道である秋月街道の宿場を廻って、現状の宿場の情況を見てみたいと思った。
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