第26話 アイアンマンジャパン’92 IN びわ湖 (1992年6月28日)

文字数 785文字

★「バイバイハワイ」

実は1992年1月から11月まで手元の日記には何も書かれていない、「空白の11か月」なっている (トレーニング記録のみ残っている)。
「あるいはトライアスリートという名のナルシスト」も11か月間不機嫌な毎日だったことだろう。11月になってようやく、目標を設定し・進捗を管理し・不具合を修正し・新しい目標に向けて攻撃的に生きていこうと再確認した。
一年近く悩んだ末、仕事との折り合を付けた、一種の妥協、開き直りだったのかもしれない、得意のナルシストではなく、別人格のナオリストが活躍していた。
でも僕は心の奥では気づいていた
・・・ハッピーな仕事無くしてトライアスロンの充実はないことを。


1992年のアイアンマンジャパンは例年より1か月早まっていた。
今まで経験のない直前でのハードなトレーニング、1週間前バイクロング(?)をしていた記録が残っている、休養・調整の配慮はそこにはない。


何かに焦っていたのだろうか?貧すれば鈍だったのか?・・・・レースへの準備は万全ではなかったようだ、2年連続だった「ハワイ」はここで途切れた。
11時間26分15秒、総合389位、エイジグループ42位。


家族も成長していた、長男は高校2年、長女は中学3年、次男は中学1年  みんなで一緒に遊ぶことも少なくなった。 毎週末トレーニングで留守している身として偉そうなことは言えないが、子供たちは各自の道を歩み始めていた。
そんな折にビーグル犬が家族の一員としてやって来たのは不思議ではない、
一番癒しを欲しがっていたのは僕だった。
ただ、僕は犬との生活は人生はじめて、どちらかというと犬より猫が好きだった。
ゴルビー(男の子)との15年の生活が始まった。

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