第54話 第20回 全国トライアスロン宮古島大会 (2004年4月25日)

文字数 773文字

★「甘い性格」

「営業改革プロジェクト」は順調に推移していた、
過去の多様な営業経験が此処で生かされることになる、
仲間のために役立っていると確信していた。
顧客回りを徹底した、九州から北海道までの主要顧客に会いに行った。
「オタクが初めて来た人だ」と皮肉交じりに言われたとき、
ぎりぎり間に合ったかもしれないと安堵した。
営業の基本を構築していくそばから、ITビジネスが立ち上がり始めていた、そちらの対応も面白かった。
膨大な仕事を抱えながらも、淡白な社風のおかげで、トライアスロンはもちろん新作映画を楽しむまでの余裕が出てきた。
ナルシストは今や能天気なエキピュリアンであり、生真面目にトレーニングメニューをこなす
ストイストでもあった。甘い生活/LA DOLCE VITA の毎日だった。

3月になって家族が急に増える、次男が結婚するという。
妻の実家継承も次男にお願いすることになった、急転化の出来事に振り回された。
ついつい体調管理、「宮古島」に向けての調整がおろそかになっていた。



11回目となる「宮古島」は第20回の記念大会だった。当日はいつも以上の強い風が吹き荒れた宮古島だった。
バイクパートでは強風のせいで涼しく感じ発汗を意識できず給水を怠ってしまった、初歩的なミスをしてしまった。
走り出す前から熱中症を意識していた、7㎞のエイドステーションで戦意喪失した、前回のように休憩を入れながら完走する時間はたっぷり残っていた,しかし僕はあっさりとギブアップした。

この年 応援に娘が初めて宮古島に来た。
父と僕と娘(面白いことに27歳間隔の三代)の家族旅行だったのに、
返す返すもリタイアが悔しかった。


【反省点】
① 水分補給ミス、給食も要検討
② 全般的トレーニング不足、方法の再検討
③メンタルトレーニング不足

【結論】もう一度「宮古島」を完走しないわけにはいかない!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み