第39話:空き地を買い、福祉アパート建設と熊本地震

文字数 1,652文字

 資産が4億円を超えたので、この時期90歳代の親世代が次々と亡くなり誰も住まない農家が増え、い手がつかず朽ち果てていくを惜しいと思い、次々と土地を資産のうち1億円を出して購入。そこに年金が少なく高齢の夫婦や単身高齢者、低所得者、シングルマザーなどが、長年住んでいてアパートなどが古くなり新しくする際、退去させられ、住む場所がないという話を聞いた。

 そこで、伊藤は、東京都、町田市、横浜市、川崎市で高齢者、低所得者、シングルマザー向けに低家賃のアパート建設に補助金や無利子で融資してくれる制度があることを知った。そこで金儲けというよりも福祉として自分たちが購入して土地に格安木造住宅メーカーの競争入札で2階建ての1ルームタイプの大きな木造アパートを造る計画を立てた。

2015年7月21日朝、パソコンを見てキーエンスの気配価が70000円とわかり全株・1万株、成り行き売りを出した。9時過ぎ、全株売れ、税引き後利益、21000万円となり、残金合計、約52000万円となった。2016年2月12日朝、パソコンを見て、キーエンスの気配価が51840円とわかり5千株、成り行き買い出した。9時過ぎ、全株買え、残金、約36000万円となった。

 そこで約12畳「21.6平米」のバストイレ付き1棟2階建てで20室、左右に10室ずつ2棟の2階建てで、計40室を真ん中に廊下で前後の角に階段、中央部にも階段の合計3ヶ所に階段をつけた物件を1棟を建設。業者に競争入札をし1棟20室アパートを4千万円で建て始めた。そして1棟20室は60才以上。もう1棟20室は、60才以下と決めた。

 2ケ所に計4棟のアパートを1億6千万円で、別々の業者に7月末の完成の完成予定で依頼。2015年7月25日に完成し、補助金、融資を受けた東京都、町田市、横浜市、川崎市の担当者と地元の地区の有力者など12人が集まり、落成パーティーを催した。すると、数社の報道関係の人達が写真を取ったりインタビューをして、この施設を紹介した。

 そして、全80室に対して、応募者が500人を超えた。それらを福祉の専門家に優先順位を選定してもらった。そして8月上旬、入居者に電話をして各役所で続きを取ってもらって、続々と入所者がやってきた。1施設は、高齢者用で、もう一つは、シングルマザー、低所得者で60才以下の人が随時入ることになった。そして、9人乗りハイエースを2台用意してた。

 その車を有料で貸し出すようにし運転免許のある人は入居者を送迎するという条件で無料で使ってもらい乗車する人は、地元駅まで片道100円とした。その後、伊藤光一の資産36000万円の残金が2015年8月時点で補助金を入れると38000万円となった。もちろん、近所の不動産屋さんにアパートの管理と入居者の退去、入居の手続きもお願いした。

 この伊藤光一の行動を見て多摩地域の農家の廃墟を整地して同じ様な格安アパートの見学希望者が増え、何人もの人が見に来た。見学希望者は、首都圏、茨城、栃木、群馬、山梨、埼玉、千葉、神奈川、静岡からの人が多く、毎月、頻繁に訪れるようになった。やがて2016年が明けた。4月14日午後9時26分頃、熊本県を震源とする地震が発生。

 熊本県益城町で震度7を観測。地震の規模「マグニチュード6.5」で、震度7が記録されたのは2011年3月の東日本大震災以来。16日午前1時25分頃にも益城町と西原村で震度7の地震が起き、1995年の阪神大震災と同規模のM7.3を記録。熊本地震の特徴は連続した地震の回数が、非常に多い事だった。

 熊本県で震度4を超える地震が、4月14日に4回。15日に3回、16日に11回。15日に3回、18日に1回、19日に2回と4月だけで合計24回。そのほか大分県でも大きな地震があった。8月にも1回あった。その後も地震が、続いた。気象庁は14日の地震が前震、16日が本震との見解を示した。地震による直接死と関連死を合わせた死者は150人を超えた。
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