第27話:久光先生の開業の手伝い1

文字数 1,647文字

 その後、久光先生が、伊藤君も資産を持ってるから有限会社にしないかと持ちかけてきた。そこで、有限会社の内容を読んで了解した。久光先生を社長にして伊藤光一を副社長にして、「悩みのクリニック」・有限会社と名付けて登記した。この手続きを終え本当に助かったと言い事務所の候補地は3ヶ所に絞っているので、それを見て欲しいと言った。

 いつが良いですかと聞くと、9月5日、朝10時半、新宿西口交番前で、お願いしたいと言うので、了解しましたと答えた。やがて9月を迎え、約束の時間、交番前へ行くと、久光先生が、待っていた。その後、最初に新宿の事務所の候補のオフィスを見に行こうと言い、外に出て徒歩10分南方面に向かった。そして、オフィスを見て、伊藤が写真を撮った。

 感想は、と聞かれ、オフィス街は西口のもっと北で、中央通りの方が良いのではないかと答えた。やはり、サラリーマンをターゲットにするなら、人通りの多いところを選ぶべきだと言った。次に、渋谷へ行き、オフィスを見て、感想を聞かれ、渋谷は、若者の街であり、オフィスの多いところのが良いと思うと答えた。次に、東京駅の八重洲口のオフィス、ここでも意見を聞かれ、ここは、官庁と大手一流企業が多い。

 自分が精神病なら知られたくないから事務所近くの診療所には行かないと答え。むしろ、一般の猛烈サラリーマンは、新橋の方が良いのではないかと答えた。次に、日本橋へ言った。ここは、東京駅八重洲口と同じ理由で適さないと思うと答えた。ちょっと一休みしようと言い、喫茶店で、休みながら昼食を食べた。伊藤君の一番のおすすめは、新橋駅周辺。

 その他に、おすすめの場所はと、久光先生が聞くので、池袋、秋葉原、新橋の3駅周辺の方が良いと思うと答えた。その後、池袋、秋葉原、新橋の駅前を歩いてみると、確かに、そうかもしれないなと久光先生が、納得してくれた。また、池袋、秋葉原、新橋の駅前で、空きオフィスを探しておくから、候補が見つかったら、もう一度、見てくれないかと言われ、了解しましたと答えた。

 その後9月12日、朝、久光先生の電話で、新宿西口交番で10時半、待ち会わせた。会うと、すぐに、池袋へ向かい、南池袋公園の近くのビルの3階に、事務所があり、月30万円と新しい分、高いと言った。次に、新橋に移動し、西口の塩釜公園の近くの古めのビルの3階で、賃料が25万円、ここも悪くないと思ってると話した。秋葉原には、良い物件がなかったと話した。

 その後、昼食を食べながら、池袋は、東京都下や埼玉方面から私鉄が入ってるので集客にも良い。新橋は、横浜、茨城からの人なるだろうと語った。すばり、伊藤君はどっちが良いと聞くと、池袋と言った。実は、古くて、みすぼらしい診療所より、新しい方が良いので池袋にしたいと言った。それで良いのでは、ありませんかと伊藤も同意した。その他、必要な事は、ないかなと聞くと、伊藤が、薬剤師免許を持った人が最低1人、いないとだめだと思うと話した。

 その理由は、精神科薬は、効果が強い物が多く服用を注意しないと、体に悪影響を与え、用法用量をしっかり説明する必要ががある。この意見に、確かに、その通りだと、先生も同意して、早速、募集してみるが、若い人でも構わないよねと聞くと、薬剤師免許持ってれば男・女、年齢は、関係ないと言った。

 また、電話番だけの女性も1人欲しいと話した。先生が診療中に電話受けるわけに行かず、もし、私が事務長で受け付けで仕事するとしたら患者さんの挙動を関しなくてはならないと告げると確かにと頷いた。薬剤師と電話番の女性の面接にもつきあってくれないかと聞かれ、笑いながら先生には、世話になった。

 恩返ししないと悪い。また、ここまで来れば「毒・皿」ですからねと、笑いながら、伊藤が言うと、申し訳ないが、宜しく頼むよと言うので、わかりましたよと答えた。そして、喫茶店でお茶して、薬剤師と電話番の女性を募集して、面接日が決まったら手伝って言われ了解と答え、別れた。
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