紙本その4の1「ジークフリート・ノート」(前半)

文字数 1,215文字

『夢百夜』を自費出版社さんにおまかせして、待っているあいだに、
『ジークフリート・ノート』も本にしてしまおう、と思い立ちました。

「自費出版」と「自己出版」。
「自己出版」は「セルフパブリッシング」とも言うようです。
どこが違うかというと……
「自費出版」は、自分がお金を出し、責任を持って本にするけれども、編集者さんやデザイナーさんのヘルプが得られる。
「自己出版」はそうではなく、「あとは印刷するだけ」というデータの段階までぜんぶ自分で用意し、印刷と製本だけをプロにお願いする。
(「流通」や「販売」はまた別の話になるので、いまは割愛します。)

私の場合、すでに(『夢百夜』以外の)紙本づくりはすべて「自己出版」でやってきてましたが、
今度はそれを、ブックスさんのアプリの力を借りずに、自力でデータを作成しようと。
なんたる無謀。笑

どうしてブックスさんでしなかったかというと……
『ジークフリート・ノート』が、たんに長すぎたんです。笑
ブックスさんの判型は4つと決まっていて、文庫、新書、あとの2つはA5変形などムック向きなんですね。
ようするに、小説なら文庫一択。
で、上限が320ページなので、『ジークフリート・ノート』はどうしても文庫上下2巻になってしまうんです。

文芸らしい「単行本」の大きさに対応していて、
(B6とか、B6より少し背の高い「四六判」など、)
ページ数が400や500でも大丈夫な印刷所さんを探しました。

同時に、ネットでぽちぽち、原稿データの作りかたを学べる記事を探していて、
とても充実していてわかりやすい、良いサイトにめぐりあいました。
それが「イシダ印刷」さんでした。
激安セルフパブリッシング部門の名前が「ブックホン」さんです。
B6で800ページまで可。やった!

しかも、激安&超速なのに、素敵な紙が選べました。ブックホンさん凄い。
「コルドバ」ってご存じですか?
紙なのに、革みたいな手ざわりで、面白いんです。
私はブックカバーで持っているんですが(文房具好き(笑))、それを表紙にできたら、
ほんとにシギイくんの日記帳みたいだな! と思いまして。

完成した本の、表紙と裏表紙です。




日記帳(ノート)のようでもあり、楽譜のようにも見えませんか。
絵の部分、拡大してみますね。羽ペンのトウシューズ。




トリビア:
裏表紙の横文字は、ドイツ語で
「王子ジークフリートの日々のつれづれ」
と書いてあります。
ドイツの古典小説『牡猫ムルの日々のつれづれ』に倣いました(かの『吾輩は猫である』の元ネタだそうです)。
Canvaで手書き風のフォントに設定。もうCanvaが便利すぎてやめられません。(*^^*)

これにね、「遊び紙」というの、
(表紙の次に来る、印刷してない、純粋に装飾の紙。「見返し」と違って貼りつけてはいない、)
ブルーグリーンのを入れていただいたんです。
紙の名前はファーストヴィンテージ、色名はターコイズ。



ぜひ! お手に取って、ご覧いただけたらなあと!^^
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み