紙本その4の2「ジークフリート・ノート」(後半)

文字数 1,722文字

すっかり満足……していたタイミングで、
前のページに書いた、『夢百夜』に帯を作る計画が持ち上がり(持ち上げたの私ですけど)。
じゃあシギイくんにも帯かけちゃおうか? ということになり。

ところが、
ブックホンさんは帯やカバーは作ってない。
ので、またプリントパックさんに頼もうとしたら、
なんと! 最少ロット100部からでした。ていうかまあ普通そうですわなぁ。

夢百夜は200部作っちゃったからいいとして、
シギイくんと業平くんは30部しか作ってないので、
少ない部数を頼める所(しかも、本とセットじゃなくカバーや帯単品でも頼める所)
を探して、プリンパさんにたどり着きました。

カバーをかけた状態の、表紙+背表紙+裏表紙がこれです。
(やはりフチはこの画面で見やすいように付けたもので、じっさいは全面白地です。)



絵が上にかたよってないかって?
はい。帯をかけるためなんです。



なんとここへ来て、例の「青に白鳥の羽」の素材を復活!
こりない性格だな私も。笑

帯の裏面に書かれている文言、見えますか。こんなのです。

**********
「白鳥の湖」に秘められた謎。
その封印がいま解かれる!

この恋、ハッピーエンドじゃだめですか?

「白鳥の湖」の楽譜が失われたパラレルワールド。
チャイコフスキーの魂に憑依され、
王子ジークフリートは謎解きに挑む。
大作曲家の封印した秘密……
それは、応えられなかった愛弟子からの想いと、
彼を死なせたことへの痛恨だった。

バイエルン(南ドイツ)の美しい四季を背景に、
「白鳥の湖」の登場人物たちに似た若者たちが
音楽を通じて成長していく青春群像劇。
スピンオフ3篇も同時収録!
**********

プリンパさんの注文ページだと、帯の幅(タテの長さ)は40~55ミリがデフォルトです。
でも、腰高の帯を作りたいと相談すると、別注で設定してくださいます。
もう感謝しかありません。
プリンパさん、こんな小口の客の相手してくださって、本当にありがとうございます!涙

しかもプリンパさん、鹿児島なんです。
東京まで送ってくださるなんてありがたい……涙涙
これがもし西郷さんみたいに徒歩だったら何日かかることか!
ちょっと意味わかんないですけど本気でそう思ったんです。江戸や明治の人たちってほんとガチで歩いてますよね!
本気で意味がわかんないのでいったん西郷さんから離れます!

最近、コロナ以降、わたし何かというと「ポチッとな」というのが習慣になってしまって。
でも、私の側はポチッとでも、
モノって、作って、包んで、送り出して、届けて、
何人も何人もの人たちがそういうリレーをしてくださって、やっと私の手もとまで来るんですよね。
凄いことです。
紙の本を作ってみて、実感というかもう、痛感したのは、ほんと、そこです。

ところで、このカバーも帯も、それぞれデータ2種類作って入稿しています。
カバーは、枠が白い紙にゴールド印刷で、その他の部分(文字や黒鳥のイラスト)がモノクロ印刷。
帯は、地がトレーシングペーパーにカラー印刷(例の青い羽の背景)、文字部分がホワイト印刷です。
つまり、じっさいのデータはこんな感じなんです。







ゴールド印刷とホワイト印刷が可能というのも、プリンパさんを選んだ決め手の一つでした。
これ! ゴールドとホワイト!
半端なく綺麗です!!
実物でお見せしないとわからないのが本当に残念。
ゴールドは思わず、本を両手で持って角度をあちこち変えて、キラキラ反射をたしかめてしまいました。
ホワイトも、普通の白抜きより文字がくっきり際立って、別料金積んで本当よかったです。
あえて言えば、トレーシングペーパー(品名は「クラシコトレーシング」)意外にインクがしっかり乗って、
ブルーが予想より濃いめに出ました。
もっと淡くなるかなと思っていたら、なりませんでした。
そこは引き算しなくてよかったみたいです。

プリンパさんには他にシルバーとネオンピンクもあります。
ネオンピンクは勇気がいるけど、シルバーはぜひ試してみたくなりました。

ただし、こういう特殊カラー(ゴールド・シルバー・ホワイト・ネオンピンク等)は、納期がプラス1日加算されるので、そこは要注意ですね。
あと連休にも注意ですね!(私も何度も青ざめてます (^^; )
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