紙本その2「ハムレット」「マクベス」(1時間でシェイクスピアシリーズ)

文字数 1,418文字

今回リリースする〈1時間でシェイクスピア〉シリーズ。
何が「1時間」かと言うと……
この本を舞台の台本にすると、だいたい1時間で上演できるようになっているんです!

便利でしょ?
そういう本があったらいいなあーと私、ずっと思っていたんだけど、
誰も作ってくれないので、自分で作っちゃいました。

シアターユニット・サラでじっさいに朗読劇として演じたときの、上演台本がベースです。
相方と私の男女二人で演じました。
そのうちYouTube用に録音してアップする予定です。わあ、言っちゃったよ!

プラス、名セリフのツボがわかる解説付き。
(小声で)ここだけの話、従来の翻訳、大事なところで間違いが多いんですよ。じつは!
それを直していきました。

「どうして自分が正しいってわかる?」と訊かれるかもしれません。
「証拠は?」と。
うーん、証拠は、ないです。
だけど、科学(サイエンス)でもあるじゃないですか? 証明する、2つの方法。
1つは、証拠を示すこと。
もう1つは、「仮説」を立てて、


(そして他の仮説では同じようにうまくは説明できない)
……と、示すこと。
私の立てた「仮説」だと、『ハムレット』や『マクベス』の「わかりにくい」とされているところが、すーっとすっきり、わかるようになるんです。えへん。

ということで、〈すっきりわかる〉シェイクスピアシリーズ!
表紙はこんな感じにしました。




『ハムレット』には氷、『マクベス』には炎を当ててみました。写真はフリー素材です。
タイトルや、タイトルの後ろにうっすら模様のように入っている英語("1-hour Shakespeare"=1時間でシェイクスピア)の色は、写真の中の色から採っています。
そういう色をCanvaがパレットにピックアップしてくれるのです。もう至れり尽くせり!




文字情報をわざと模様っぽく入れる、というのは、『虫の生活』(作例13)のときに思いついた方法でした。

裏表紙には説明と、今度は作品名を英語で。




ここまでご紹介した紙本は、すべてブックス(BCCKS)さんで作りました。
ブックスさんの紙本は、用紙は選べないんですけど、そのかわり、
・表紙が「ヴァンヌーボ」
・本文が「アドニスラフ」
という、とーっても素敵な紙なんです。(ふつうの印刷所さんではなかなかないです。)
そして製本もPURという、一般の糊で固める製本に比べて、開きが良いのです。(これもなかなかないです。)
そしてそして、1冊ずつパラフィン紙でくるんで納品してくれるというね!(感涙)
プチプチも分厚くて、なんだか宝物みたいに何重にもくるんで箱に入って届きます。
(小声で)ちょっとくるみすぎじゃないかと思うくらい……!

何より、備わったアプリに中身を投入していくと、本の形にしてくれる、という便利さが、
紙本づくり初心者の私には本当にありがたかったです。
1冊から注文できますし。(割高ではありますが。)

あえて難を言えば、決められたフォントやレイアウト以外は選べないし、用紙も。
もっと自由に作りたい、となってくると、やはり自分で最初から原稿をレイアウトして、
「完全入稿」(=そのまま印刷すればいいデータを提出する)
することになります。

で……
ブックスさんでの紙本づくりに味を占めた私は、調子に乗って、
次は完全入稿に挑戦することにしたのでした。
その結果……とんでもなく大変な勉強をすることになるわけです!(泣き笑い)
次のページへつづきます。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み