准ルート⑤

文字数 1,004文字

女生徒「准くん~、今日遊ばない? 私の家今日誰も居ないんだ~」

准「ごめんね、もうそういうのやらないことにしたんだ」

女生徒「え~、なんで? どうしたの?」

准「彼女が出来たから。その子だけを大切にしたいんだ。てことで、じゃあね」

女生徒「う、うん、わかった……じゃあね……」

鷹斗「いいのか? さっきの女、前からお前の事好き好きー! って熱烈なラブコール送ってた女だろう。そんなにあっさり切れるものなのか?」

准「いいんだよもう。それに俺は何とも思ってないから。偽物の愛はもういらないんだ」

鷹斗「……よく分からんが、俺は今の准のが好きだぞ。あの女に准をNTRれたのは納得いかないが……。くそっ、あの女やっぱり准の貞操を狙っていたのか」

准「いや、あの、そういうの公衆の面前で言わないでくれる?」

由紀「准先輩!」

准「あ、由紀ちゃん。ごめんね、待たせちゃった?」

由紀「いえ……。ていうか何で鷹斗さんが居るんですか?」

鷹斗「2人の仲を邪魔してやろうと思ってな。これからベッドでアンアンするのか? ん?」

准「あ、バレた? そうなんだよねー、由紀ちゃんったら昼間から強引に誘ってきてさー」

由紀「しないです! しないですから! ていうかそれセクハラ!」

鷹斗「ふん、まあいい。だが、准の後ろの処女は俺が頂く。お前みたいなクソ女にはやらん――!」

准「……あー、はいはい。由紀ちゃん、この馬鹿はほっといて行こっか」

由紀「はいっ!」

由紀「で、どこに行く予定なんですか?」

准「んー、そういや決めてないなぁ。どこに行きたい? 俺はぶっちゃけどこでもいいんだけど」

由紀「私も別にどこでも……。准先輩と一緒ならどこでもいいです」

准「由紀ちゃん……! なんでそんなに可愛いかなぁもう! 好き、好きだよ、もう超好き。ちゅっ……」

由紀「きゃっ……なんでいきなりキスするんですか」

准「嫌なの?」

由紀「嫌じゃない……嬉しいです……」

准「由紀ちゃんからもキスして?」

由紀「は、はい……ん…ちゅっ……」

私が求めるとそれに応えて舌と舌で絡み合う。

何もかもがどうでもよくなるような気持ちのいいキスだった。

准「ずっと俺だけの由紀ちゃんでいて――?」

由紀「そんなの、私の台詞です。准先輩こそずっと私の准先輩でいてくださいね」

准「ははっ、うん……もちろん――」

私達は見つめ合ってまたキスを交わした。

ずっとこうしていたい、そう思うくらいのキス。私がすごく好きな彼の唇だった。

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登場人物紹介

和光由紀 

ヒロイン、だけど周りの女装男子が可愛すぎて霞む。転校生。Gカップ

東十条 静香ちゃん

全6話構成。身長が低いコンプレックスに悩む。親に放任されつつ、監視されている。庭園でお茶したり、読書することが好き。

能代 准ちゃん

全5話構成。学園の女子人気殆どを占める。女の子が好きで、彼女がたくさんいる。楽しいわけではない。

豊前ミカゲちゃん

全8話構成。弓道部のエース。静香様の下僕。静香様をお慕いしている。少女漫画や、ファンシーなものがすき。性同一性障害の気がある。

千倉玲ちゃん

全7話構成。おっぱい魔人。常におっぱいのことを考えている。由紀のおっぱいがお気に入り。

恵村和海ちゃん。

全6話構成。純情少年。喋る猫がでてくるなんかよく分からない個別。

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