玲ルート⑦
文字数 2,510文字
気が付けば私は玲ちゃんの腕に体をぎゅっと包み込まれていた。
私は玲ちゃんとたくさんのキスを交わしてその名の通りとろとろに溶かされてしまった。玲ちゃんとのキスは気持ちよくてどうにかなってしまいそうだった。
そう言って女性徒は男2人組を連れて教室を出て行った。教室には私達だけが残された。そういえばすっかり頭から抜けてしまっていたけれどあの子達の前だったんだ……! そう気づいて顔が熱くなった。
玲ちゃんはそう言うけれど、さっき助けに来てくれた玲ちゃんはとてもかっこよかった。いつもの玲ちゃんとは違って可愛いというイメージとは異なっていた。一体どっちが本当の玲ちゃんなんだろう。ちらりと横の玲ちゃんを見ると目があった。
大好きな玲ちゃんとこうしていられるのはどれだけ幸せなことなんだろう。そう考えて嬉しくなってしまい、つい笑ってしまうとつられて玲ちゃんも笑った。
玲には由紀との未来しかない、と玲ちゃんはさっきそう言っていたけれど私にも玲ちゃんとの未来しかないとそう思っている。今日は私達の未来が始まった特別な日だった――。