じょそ☆ぷり!~6人のかわいいプリンス~
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文字数 860文字
「おかえり。今日はショッピングするって行ってたけど何でこんなに遅くなったの? 普通1時間くらいで終わらない? ……って何その恰好。……めちゃくちゃ可愛いんだけど」
「……静香様。どうしましょう。私、由紀様に嫌われてしまったかもしれません」
「なんだ。遅いと思ったらあいつと居たの? ってうわぁ! 何泣いてるのさ!」
「……すみません。静香様、私の何がいけなかったのでしょうか」
「……はぁ。しょうがないな、今回は僕が聞いてあげる。ふん、僕の相談料は高くないんだからね! それで、あんたは何をしたの?」
「キスをしたかったからキスをしました。そうしたら、由紀様が帰ると――」
「……待って。あんたいきなりキスしたの? つまりはそういう関係になったっていう訳?」
「いいえ。お友達同士のキスのつもりでした」
「はあ? 友達同士のキスだってことをあいつに言ったの?」
「はい。友達同士だとしか思っていないんですか? って言われたので由紀様は友達ですって答えました」
「それは……由紀様のことが可愛いって思ったからです」
「それって、男として女としてのあいつが可愛いって思ったっていうことでしょ? その感情ってなんて言うの。あんたのよく読んでいる漫画に書いてある」
「――私は、由紀様のことが好きなんでしょうか」
「さあ? 僕は知らないけど。人の気持ちなんて本人にしか分からないからね。でも、まあそうなんじゃないの? しっ、知らないけど!」
「……はい。私が完全に男になってしまうのが怖くて気付いていたけど気付かないフリをしていました。私は由紀様を恋の意味で好きになっている――」
「いいの? あんた、もう男になっちゃうんだよ。もう戻れない」
「――いいのです。好きな女の子を愛せるのならば、男の方がずっといい。自分の気持ちに気付けてよかった。静香様、ありかどうございました」
「明日、学校でちゃんとあいつに言いなよね」
「はいっ……!」
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