和海ルート⑥
文字数 1,062文字
和海くんが熱で倒れた時以外にこの猫さんは喋っていない。あの時喋ったのが嘘のようだった。あの時の私は幻聴を聞いたのだろうか。
その笑顔に胸がきゅんと締め付けられた。どんどんとかっこよくなっていく和海くんが眩しく光って見えた。和海くんのことが好きだ思うと堪らなくなった。
それから猫さんと遊んでいたけれどちょうどいい時間になってしまったので帰ることにした。
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「……全く、ラブラブっぷりを見せつけられる猫の気持ちにもなってみろってものにゃ。……まぁ、あいつらが幸せそうにしているのを見るのも悪くはないにゃ。こういうのはリア充末永く爆発しろとJKが言っていたやつにゃな」
と、2人が帰った後にぽつりと猫の独り言が響いた。