和海ルート①
文字数 804文字
初めて見た時に衝撃が走った。
ビビビときてドキッと心臓が跳ねる音がした。
これが恋に落ちることだと知った。恋もしたことのない俗にいうチェリーボーイなオレはこの気持ちをあいつにどう伝えたらいいのかさえも分からない。
好き? 愛してる? ……いや、この気持ちはそんな一言じゃ伝えきれねえ。
一言じゃ足りないくらい好きだから――。
見せて貰った写真には少し前に流行っていた魔法少女アニメの恰好をした和海くんが映っている。とても似合っていて、可愛いかった。
恵村和海くん。すっかり周りの人からはいじられ役として定着してしまっている。
和海くんと居るのは楽しいし面白い。彼には人を惹きつける魅力が沢山ある。
私は和海くんが好き。だけど、なかなか目を合わせてくれなかったり、私と話している時よりプリンセス制度のみんなと話している方が楽しそうだし、嫌われているのかもしれない。少し、そう思う。