じょそ☆ぷり!~6人のかわいいプリンス~
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文字数 1,220文字
そして、弓道部県大会当日
由紀「うわーー、いっぱいいる。凄いなあ、これ皆大会の出場者なんだ……」
鷹斗「おい、あんまりはしゃぐな。どこの田舎者だお前は」
由紀「ごめんなさい。でも凄い人が居るんだもん。ミカゲさん大丈夫かな……」
鷹斗「さあ、大丈夫なんじゃないか。こういう場面で失敗するような奴でもないだろう」
由紀「うん。そうだよね、ミカゲさんだもんね」
鷹斗「噂をすれば。おい、居たぞ」
由紀「え? あっ、ミカゲさん! おはようございます!」
ミカゲ「由紀様……! 来てくれたのですね。おはようございます。今日は貴方の為に弓を引きます。そして、優勝したら沢山褒めてください」
由紀「はい! それはもういっぱい応援しますね! 終わったら、どこか2人で行きましょう!」
ミカゲ「それはいいですね、楽しみにしています。では、行って参ります」
由紀「はい!行ってらっしゃい!」
ミカゲ「静香様も、行って参りますね」
静香「…………ふん。勝手に行けば」
由紀「……え、静香様!? すみません、気づかなくて。おはようございます。いつからそこに?」
鷹斗「あまりにも小さくて気付かなかったな」
静香「ちょっと! 僕の扱いひどくない!? しかも最初から居たし! ちょっとあんた達より背が低い……からって馬鹿にしないでくれる!?」
由紀「すみません! 決してそんなこと思ってないです!」
静香「まぁ今回はいいけど。ところでちょっと聞きたいんだけどあんたとミカゲって付き合ってんの?」
由紀「え……。いえ、私とミカゲさんはお友達同士で付き合ってるとかそういう関係では――」
そうなれればいいんですけど――そう言いたかったけれど心の中に留めておいた。
静香「へえ? でも僕にはさっきの会話が付き合い始めの恋人のように見えたんだけど。ねえ、会長もそう思うよね」
鷹斗「なぜそこで俺に振るんだ……。まあそう言われるとそう見えたな」
静香「ほら! 誰が見てもあんたとミカゲはカップルなの!」
鷹斗「…ああ、なるほどな」
静香「なに、そこの眼鏡! なにがなるほどなのさ」
鷹斗「可愛いもんだなと思ってな。つまりお前は愛しい従者をこいつに取られるんじゃないかと心配しているというわけだな」
由紀「え……そうなんですか?」
静香「うっ……うるさいうるさいうるさい! べっ、べつにそんなんじゃないし! 勘違いしないでよね! ばかじゃないの!?」
鷹斗「はっはっは、どうした、顔が赤いぞ?」
静香「……っ! とにかく、あんたはこれ以上今の関係のままミカゲに近づかないで。あんたにミカゲは全然似会ってないんだから! じゃあね!」
由紀「あっ、静香様……! ねえ、私って静香様に嫌われてるのかなあ」
鷹斗「あれはペットだと思っていたような存在がいきなり色づき始めて構って貰えなくて寂しいだけじゃないか? 気にしなくていいだろ」
由紀「うーん……」
鷹斗「それよりそろそろ試合始まるぞ」
由紀「あっ、そうだった! ミカゲさんは――っと、次みたいだね!」
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