和海ルート②
文字数 1,382文字
いつもそうだけれど勢いでやってしまってから後悔をする。思っていることを素直に出来たら楽なんだけれどな。がさがさっとしげみが揺れた。何者だと構えてしまったが、しげみから現れたのは猫だった。
猫は俺の前で伸びをすると、あくびをして寝る体勢になった。
猫は嫌いじゃない。むしろ大好きだ。オレはこの目の前の猫を手に抱いて撫でたり尻尾をくにくにしたりした。
見渡す限りここにはオレだけしか見つからないのにどこから聞こえたのか分からないけれど確かに声がした。いや、本当は声の発信源は分かっているけれどどこからかは信じたくないだけだ。
この猫がオレの悩みの何を解決してくれるんだろうと疑問を持ったものの、話してみることにした。
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こうして、オレはこのクソ猫(脳内でそう呼んでる)に恋愛についての心得を教わることになり、日々特訓をすることとなった。