じょそ☆ぷり!~6人のかわいいプリンス~
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文字数 797文字
ミカゲ「由紀様」
由紀「あ、ミカゲさん。なんですか?」
ミカゲ「由紀様、静香様とキスをしていましたね。上手くいったのですね。おめでとうございます。悔しいけれど、ミカゲは手を引きます」
由紀「もしかして見ていたんですか!? あ、ありがとうこざいます」
ミカゲ「そして、赤いバラの花束をプレゼントされていた――。あのバラ、静香様が育てていたものですね。由紀様は赤いバラの花言葉はご存じですか?」
由紀「花言葉ですか? いえ……」
ミカゲ「教えてさしあげます。赤いバラの花言葉は〝貴方を愛しています〟」
由紀「えっ……。そうだったんですか……」
ミカゲ「貴方が羨ましいです。どうぞお幸せに。静香様を愛してあげてくださいね。あの方は、誰かが愛してあげていないと不安定で壊れやすいですから」
由紀「はいっ! そのことについては、任せてください! 絶対私が静香様を幸せにしてみせます。静香様と幸せになります」
ミカゲ「……はい。信じております」
ミカゲ「知っています。ミカゲは何でも知っております」
静香「ちょっと! ミカゲ、由紀! 何話してるのさ! そろそろ帰るからね! ぼさっとしてると置いて帰るからね!」
ミカゲ「すみません静香様。今行きます」
由紀「はーーい! すみません! 置いて行かないでください!」
静香「僕が由紀を置いて行くないじゃん。一緒に帰るよ。……まあ、どうしても置いて行って欲しいなら置いていくけどさ」
由紀「あははっ! ツンデレ萌えですね! 静香様好きです!」
私はぎゅうううっと前を歩く静香様に後ろから抱きついた。
静香「……ふん。うっとおしいけど、あんたのこういうとこ、嫌いじゃないよ」
静香様と両想いになれた。それはもうすごく嬉しいことで、幸せなことで――。
多分夕焼けに照らされて出来た私の影にはわんこのようなしっぽが見えているだろう。
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