静香ルート⑥

文字数 797文字

ミカゲ「由紀様」

由紀「あ、ミカゲさん。なんですか?」

ミカゲ「由紀様、静香様とキスをしていましたね。上手くいったのですね。おめでとうございます。悔しいけれど、ミカゲは手を引きます」

由紀「もしかして見ていたんですか!? あ、ありがとうこざいます」

ミカゲ「そして、赤いバラの花束をプレゼントされていた――。あのバラ、静香様が育てていたものですね。由紀様は赤いバラの花言葉はご存じですか?」

由紀「花言葉ですか? いえ……」

ミカゲ「教えてさしあげます。赤いバラの花言葉は〝貴方を愛しています〟」

由紀「えっ……。そうだったんですか……」

ミカゲ「貴方が羨ましいです。どうぞお幸せに。静香様を愛してあげてくださいね。あの方は、誰かが愛してあげていないと不安定で壊れやすいですから」

由紀「はいっ! そのことについては、任せてください! 絶対私が静香様を幸せにしてみせます。静香様と幸せになります」

ミカゲ「……はい。信じております」

由紀「……それにしても、何でミカゲさんは今日の事を全部知っているんですか?」

ミカゲ「知っています。ミカゲは何でも知っております」

静香「ちょっと! ミカゲ、由紀! 何話してるのさ! そろそろ帰るからね! ぼさっとしてると置いて帰るからね!」

ミカゲ「すみません静香様。今行きます」

由紀「はーーい! すみません! 置いて行かないでください!」

静香「僕が由紀を置いて行くないじゃん。一緒に帰るよ。……まあ、どうしても置いて行って欲しいなら置いていくけどさ」

由紀「あははっ! ツンデレ萌えですね! 静香様好きです!」

私はぎゅうううっと前を歩く静香様に後ろから抱きついた。

静香「……ふん。うっとおしいけど、あんたのこういうとこ、嫌いじゃないよ」

静香様と両想いになれた。それはもうすごく嬉しいことで、幸せなことで――。

多分夕焼けに照らされて出来た私の影にはわんこのようなしっぽが見えているだろう。

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登場人物紹介

和光由紀 

ヒロイン、だけど周りの女装男子が可愛すぎて霞む。転校生。Gカップ

東十条 静香ちゃん

全6話構成。身長が低いコンプレックスに悩む。親に放任されつつ、監視されている。庭園でお茶したり、読書することが好き。

能代 准ちゃん

全5話構成。学園の女子人気殆どを占める。女の子が好きで、彼女がたくさんいる。楽しいわけではない。

豊前ミカゲちゃん

全8話構成。弓道部のエース。静香様の下僕。静香様をお慕いしている。少女漫画や、ファンシーなものがすき。性同一性障害の気がある。

千倉玲ちゃん

全7話構成。おっぱい魔人。常におっぱいのことを考えている。由紀のおっぱいがお気に入り。

恵村和海ちゃん。

全6話構成。純情少年。喋る猫がでてくるなんかよく分からない個別。

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