第9話
文字数 859文字
「分かったから落ち着けッ、つか、俊は?」
教室に集うのは6人。
最後の1人=俊典の姿が見えない事を義也が問うと、理恵は机に突っ伏し、小さな子供の様に声を上げて泣き出す。
「と、俊クンっ、、俊クンがぁッ、、ううッ、、うわぁあぁあぁあぁん!!」
登美は混乱する理恵の背を摩り、代わって言葉を濁す。
「ソレが……その、、」
「何だよッ? ハッキリ言えってッ、」
「死、死んでたって……」
「ぁ……?」
「だから、死んでたんだって!!」
声を尖らせる登美に、弓絵・義也・彗の3人は尚も耳を疑う。
然し、冗談を言っているにしては迫真。
弓絵がヨロヨロと座り込むと、彗は直ぐさま腰を折って背を支える。
「弓絵、しっかり、」
「だって……そんな、嘘よ……死んだなんて……」
この状況に陥って どれだけの時間が経ったかは分からないが、体感で言うと40分程だろうか。
何故そんな僅かな間に俊典が死ぬのか、現実として受け止めるのは難しい。
登美は苛立たしげに続ける。
「知らないってばッ、、理恵が見たって言うからッ、、」
「何処で!?」
「1階の南階段だよ! おどり場に倒れてたって!」
「ホントに死んでたのか!?」
「知らない! そんなこと言われて、確認なんかしに行けるワケないじゃん!」
1階を見回ったのは義也だが、階層を繋ぐ おどり場まで確認してはいない。
2人が口論の様に言い合えば、彗は立ち上がり、義也の肩を掴む。
「冷静に、義也」
「テメェ頭イカレてンのか!? できっかよ、そんな事!」
「ソレじゃぁ黙っていてくれ。足立サン、キミが俊典を見つけたんだね?」
彗の問いに理恵は顔を上げると、何度も嗚咽しながら頷く。
「こ、怖くてっ、、学校から出た方がイイって思って、だからっ……ぅぅぅ、屋上から1階に降りる途中で、、ぅぅ、、俊クンが倒れてて、、へ、変な形、してて……声かけたんだけど、全然 動かなくて……だからっ、ううッ、ぅぅ、、」
反応の無い俊典を死んだと判断した理恵は昇降口を目指すのは一旦 諦め、教室へ戻ったと言う流れ。
そうして無事、女子3名が落ち合えたと言う訳だ。
教室に集うのは6人。
最後の1人=俊典の姿が見えない事を義也が問うと、理恵は机に突っ伏し、小さな子供の様に声を上げて泣き出す。
「と、俊クンっ、、俊クンがぁッ、、ううッ、、うわぁあぁあぁあぁん!!」
登美は混乱する理恵の背を摩り、代わって言葉を濁す。
「ソレが……その、、」
「何だよッ? ハッキリ言えってッ、」
「死、死んでたって……」
「ぁ……?」
「だから、死んでたんだって!!」
声を尖らせる登美に、弓絵・義也・彗の3人は尚も耳を疑う。
然し、冗談を言っているにしては迫真。
弓絵がヨロヨロと座り込むと、彗は直ぐさま腰を折って背を支える。
「弓絵、しっかり、」
「だって……そんな、嘘よ……死んだなんて……」
この状況に陥って どれだけの時間が経ったかは分からないが、体感で言うと40分程だろうか。
何故そんな僅かな間に俊典が死ぬのか、現実として受け止めるのは難しい。
登美は苛立たしげに続ける。
「知らないってばッ、、理恵が見たって言うからッ、、」
「何処で!?」
「1階の南階段だよ! おどり場に倒れてたって!」
「ホントに死んでたのか!?」
「知らない! そんなこと言われて、確認なんかしに行けるワケないじゃん!」
1階を見回ったのは義也だが、階層を繋ぐ おどり場まで確認してはいない。
2人が口論の様に言い合えば、彗は立ち上がり、義也の肩を掴む。
「冷静に、義也」
「テメェ頭イカレてンのか!? できっかよ、そんな事!」
「ソレじゃぁ黙っていてくれ。足立サン、キミが俊典を見つけたんだね?」
彗の問いに理恵は顔を上げると、何度も嗚咽しながら頷く。
「こ、怖くてっ、、学校から出た方がイイって思って、だからっ……ぅぅぅ、屋上から1階に降りる途中で、、ぅぅ、、俊クンが倒れてて、、へ、変な形、してて……声かけたんだけど、全然 動かなくて……だからっ、ううッ、ぅぅ、、」
反応の無い俊典を死んだと判断した理恵は昇降口を目指すのは一旦 諦め、教室へ戻ったと言う流れ。
そうして無事、女子3名が落ち合えたと言う訳だ。