4月13日 悲しみの色1:さようなら私、こんにちは私
文字数 488文字
私は変わることにした。
昔の自分を、捨てることにした。
正しさだけを求めていた。その為にがむしゃらに突き進めば、結果がついてこなくとも、いつかは正しい結末に辿り着けると信じていた。だけどそれは間違えたくないだけの正しさで、自己満足に過ぎない。得られぬ結果に「正しかったけどまだ実を結んでいない」と嘘をついていただけだ。
失敗を受け入れてはじめて、前に進めるのに。
失敗から学んではじめて、成功への道筋が垣間見えるのに。
浜辺を歩く。馴れない鼻に、磯の香りがきつい。潮騒は絶え間なく、何者も邪魔できない。私がこの世を去った後も、同じ音色を世界に響かせているのだろう。
そんな存在になりたかったわけじゃない。
私は変わり続ける。
群青色の空が薄明へ、薄明が暁の朱へ。
東雲に輝きを増し、白色の太陽が大空を光で満たしていく。
昨日の私に別れを告げて、今日の私を始めるんだ。
一歩でも強くなるために。
髪を縛るリボンを潮風に流す。
お気に入りだった……。
ばいばい。
私の目指す正しさは、その正しさを更新し続けることでしか得られない。
私は青い海を背にし、今日に向かって歩き出した。
昔の自分を、捨てることにした。
正しさだけを求めていた。その為にがむしゃらに突き進めば、結果がついてこなくとも、いつかは正しい結末に辿り着けると信じていた。だけどそれは間違えたくないだけの正しさで、自己満足に過ぎない。得られぬ結果に「正しかったけどまだ実を結んでいない」と嘘をついていただけだ。
失敗を受け入れてはじめて、前に進めるのに。
失敗から学んではじめて、成功への道筋が垣間見えるのに。
浜辺を歩く。馴れない鼻に、磯の香りがきつい。潮騒は絶え間なく、何者も邪魔できない。私がこの世を去った後も、同じ音色を世界に響かせているのだろう。
そんな存在になりたかったわけじゃない。
私は変わり続ける。
群青色の空が薄明へ、薄明が暁の朱へ。
東雲に輝きを増し、白色の太陽が大空を光で満たしていく。
昨日の私に別れを告げて、今日の私を始めるんだ。
一歩でも強くなるために。
髪を縛るリボンを潮風に流す。
お気に入りだった……。
ばいばい。
私の目指す正しさは、その正しさを更新し続けることでしか得られない。
私は青い海を背にし、今日に向かって歩き出した。