4月11日 お金の本4:お金がもたらす最大の幸福

文字数 476文字

 もし多くの蓄えがあれば、病気で数日仕事を休んでも露頭に迷わない。
 もし多くの蓄えがあれば、自分の価値観にそぐわない仕事を躊躇なく辞められる。
 もし多くの蓄えがあれば、失業しても慌てて職を探す必要はなく、自分の希望する職を吟味できる。

 おいしいものがたくさん食べられる?
 吐く。

 札束で火が灯せる?
 良かったね。

 みんなにちやほやされる?
 人間性でなくお金に群がる連中を相手取っても。

 ロミオとジュリエットを羨むか。
 反発心で一瞬燃え上がる熱愛よりも、ただ憂いなく恋人と過ごしたい。

 心理的リアクタンスが証明するのは、私達は、自分の手で自分の人生をコントロールしたがる生き物だということだ。

 飢えに怯えず。
 住まいを追われず。
 他者を過剰に気にしない。

 お金がもたらす最大の幸福は、「自由」だ。

 出資者や雇用先や国家でなく、自分と自分の愛する者やモノを優先でき、自分の時間を割り振れる「心理的安全性」だ。

【参考文献】
 モーガン・ハウセル著、児島修訳『サイコロジー・オブ・マネー ――一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社、2021)
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