4月21日 お金の本7:押したドラが放銃なら過ちか

文字数 517文字

 米連邦準備銀行曰く、大学の専攻に関連した仕事に就いている人は、全体の3割以下だという。

 低収入でも楽な仕事を選んだ若者。
 青春を夢に捧げる少女。
 YouTuberを目指す小学生。

 十年後、二十年後、三十年後、その選択を後悔しないと明言できるだろうか?

 低収入では老後の資金が足りなくなるかもしれない。
 華やかな青春時代を後々焦がれるかもしれない。
 YouTuberが絶滅しているかもしれない。

 そのすべてが杞憂に終わるかもしれない。

 世界は変わる。
 わたしも変わっていく。

 いまの自分の性向、願いが、生涯変化し得ないとする錯覚を「歴史の終わり錯覚」という。
 わたし達は、いましか知らないのだ。

 変わり続ける世界と自分にとって、長期的に正しい選択は至難を極める。

 いざ変わった時、その変化が致命傷とならないよう、極端な選択は避けよう。
 いざ変わった時、変わったことを素直に認め、過去の行いでなくいまの気持ちを大事にしよう。

 過去の選択に悔いる自分を赦してあげて。
 それが人間なのだから。

【参考文献】
 モーガン・ハウセル著、児島修訳『サイコロジー・オブ・マネー ――一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社、2021)
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