プロローグに入る前に

文字数 759文字

表紙を開いてくれた方、どうもありがとうございます。

「うわ!長い!」と引き返したくなるお気持ち、よく分かります。

この話は関連エピソードがあれば話の中に参照するタイトルが記入されているので、どこから読んでも追っていける作りになっています。

気になるタイトルだけ読んでいただいてかまいません。

現在、日別にするとリアルな読者は一日20人くらい。

ありがたいことですが、もう少し増えてくれると張り合いが出るというものです。

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

─この話のテーマ、ざっくりいうと─

この物語は、テクノロジーと恋愛が交錯する、新しい形の恋愛ミステリーです。

職場システムトラブルを通じて次第に近付いていく『私』と『彼』。
しかし、彼との距離はいつも微妙で、まるで手を伸ばしても届かない。
彼のメールに隠されたテクノロジーの謎が、恋愛模様に新たなスリルを加えます。

一対一のメールのやりとりを繰り返す中で、二人の関係は進んでいるようで進まない。

仕事を通じて感じる『彼』の存在と、心の揺れ動きが織りなす恋愛ミステリー。

理想と現実の間で葛藤する主人公の『私』に対して、『彼』は言葉少なで私を試すような行動をする。

『私』は『彼』の意図を極限まで推測しようとしますが、それは『私』の内面との会話でもあります。

果たして『私』は『彼』に近付いて、本心からの会話が出来る日は来るのでしょうか。

この物語は、テクノロジーと感情、そして現実と幻想が交錯する、切なくも不思議な『私の日常』。
つまり、現在進行中のノンフィクションです。 

新ジャンル『テクノロジーロマンス』(略して『テックロマンス』)に足を踏み入れてみませんか?

テックロマンスはSFとは異なり、あなたの身のまわりにも起きている日常と隣り合わせのジャンルです。

ぜひ、私の追体験を楽しんでください。
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登場人物紹介

私:30代後半の女性

昔は綺麗だった。見た感じさほど変わりはないが、今は自分の加齢に悩んでいる。

年上が好みだったが、これから好きになるある男性は年が下かもしれないので落ち着かない。

実体の彼:年令不詳だがおそらく私より年下

優しい、誠実な仕事ぶりの中途入社社員。

こちらから話しかけない限り、ほとんど話さない静かな性格。

私は彼がどの程度年下なのかが分からず落ち着かない。

あるきっかけで私と長い期間社内メールでのみ個人宛てでやりとりをする関係になる。

その後再会した彼は、今まで私が知る彼とは言動、行動が違っていて私は受け入れられず混乱している。

理想の彼:理想化した彼

実体の彼に出来ないことは全てしてくれるが私はだんだん違和感と不安が膨れ上がっていく。

思い出の彼:私の思い出の中にいる彼。

数種類のエピソードを持っており、時が経つごとに輝きが増す。

誰にも共有することが出来ず、なんなら実体の彼すら忘れているエピソードもある。

文字の彼:私と一番長く過ごしてきた彼。

私は再会するまで彼の顔は思い出せず、『文字の彼』として受け入れていた。

私のトラブルをいつも気にかけ、いつでもすぐにメールで助けてくれる安心感のある彼。

彼のただ一つの謎はこんなに優しいのに『感情』が入った文章には一切反応をしないこと。

自称イケメン(ただし本当にイケメンです。)の先輩。

自分に自信があり、仕事も顔も自分が一番だと思っている。

ただ、既婚者なのに女の子をひっかけているところはクズである。

私にはないものばかりで、『ある意味』あこがれの先輩。

『彼』への想いの相談相手になってもらったが…

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