やっぱり『若い』が正義? Rev1
文字数 607文字
彼は、もっと目を引く対象を見つけたようだ。
それは、私の隣に座る後輩の女性たちだった。
特に入社して2年目の後輩には、彼は『特別な興味』を持っていたように思う。
ただ、その後輩には彼はあまり受け入れられていなかったようだが、それは好みの問題だろう。
私は彼の動きにいらいらし、後輩のつれなさに安堵する日々を過ごしていた。
同じ時期、私がマクロ改善メールを送った日に、彼は私のオフィスに顔を出すようになった。
それは定時後の暗い時間。ほとんど誰もいないときだ。
私はそれがとても楽しみで今日は来るだろうかと思ってた。
彼がきたら私は分かりやすく丁寧すぎる敬語を多用して自分には品があることを主張していた。
絶対に私のレベルではできないマクロの改善を「こうしてみたらいかがでしょうか、それではがんばってください」と突き放すような言葉で絶望させた後、背後から表れるのだ。
「去年の11月から居たから、もう少し早く言ってくれたら良かったのに」と彼は言った。
「私は~さんがそちらのオフィスにいるなんて存じ上げなかった」
ふたりはくすくす笑った。
彼は唐突に後輩の女性の席を見て「彼女は何歳ですか?」と言った。
私は少したじろぎ「高卒入社で二年目ですから今年20歳ですね」と答えた。
彼は「若いな」と答え、笑っていた。私も彼に合わせて笑ったが、なぜ彼女の情報が今出てきたのか分からず少し戸惑い…
そしてその戸惑いはずっとしこりとして私の中に蓄積していった。
それは、私の隣に座る後輩の女性たちだった。
特に入社して2年目の後輩には、彼は『特別な興味』を持っていたように思う。
ただ、その後輩には彼はあまり受け入れられていなかったようだが、それは好みの問題だろう。
私は彼の動きにいらいらし、後輩のつれなさに安堵する日々を過ごしていた。
同じ時期、私がマクロ改善メールを送った日に、彼は私のオフィスに顔を出すようになった。
それは定時後の暗い時間。ほとんど誰もいないときだ。
私はそれがとても楽しみで今日は来るだろうかと思ってた。
彼がきたら私は分かりやすく丁寧すぎる敬語を多用して自分には品があることを主張していた。
絶対に私のレベルではできないマクロの改善を「こうしてみたらいかがでしょうか、それではがんばってください」と突き放すような言葉で絶望させた後、背後から表れるのだ。
「去年の11月から居たから、もう少し早く言ってくれたら良かったのに」と彼は言った。
「私は~さんがそちらのオフィスにいるなんて存じ上げなかった」
ふたりはくすくす笑った。
彼は唐突に後輩の女性の席を見て「彼女は何歳ですか?」と言った。
私は少したじろぎ「高卒入社で二年目ですから今年20歳ですね」と答えた。
彼は「若いな」と答え、笑っていた。私も彼に合わせて笑ったが、なぜ彼女の情報が今出てきたのか分からず少し戸惑い…
そしてその戸惑いはずっとしこりとして私の中に蓄積していった。