小説の私 ─空白のメール─
文字数 369文字
今日、私は彼の最新のメールに返信をした。
私の本文は空白のメールだ。
でも、実は、彼が前回返信した本文中に
白いフォントで
「また、会えますか?」
と付け加えたのだ。
私は最後に彼とすれ違ってから1ヶ月以上は経過している。
もう我慢の限界で、とにかくつらかった。
2年も会っていないときはそこまで心に何も起きていなかったのに。
彼は誤りのメールだと思って、きっとごみ箱に入れるだろう。
私は期待と諦めが混ざって無感情のような、気だるい気持ちになっていた。
でも、いつものように私のあらゆる質問に答えてくれる彼なら…?
何分で解けるだろうか。
今は定時5分前だ。
私は自分の気持ちに必死すぎて、彼に「誤送信を装い、削除を促すメール」を送り忘れていた。
そして、それに気付いた後も訂正する気が起きなかった。
私はその後45分待ったが、その日私が帰るまで彼から返事はなかった。
私の本文は空白のメールだ。
でも、実は、彼が前回返信した本文中に
白いフォントで
「また、会えますか?」
と付け加えたのだ。
私は最後に彼とすれ違ってから1ヶ月以上は経過している。
もう我慢の限界で、とにかくつらかった。
2年も会っていないときはそこまで心に何も起きていなかったのに。
彼は誤りのメールだと思って、きっとごみ箱に入れるだろう。
私は期待と諦めが混ざって無感情のような、気だるい気持ちになっていた。
でも、いつものように私のあらゆる質問に答えてくれる彼なら…?
何分で解けるだろうか。
今は定時5分前だ。
私は自分の気持ちに必死すぎて、彼に「誤送信を装い、削除を促すメール」を送り忘れていた。
そして、それに気付いた後も訂正する気が起きなかった。
私はその後45分待ったが、その日私が帰るまで彼から返事はなかった。